beacon

[ケイスポ]決定力を欠き、悔しい無得点ドロー:駒澤大戦

このエントリーをはてなブックマークに追加

[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[9.23 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ 第12節 慶應義塾大0-0駒澤大 江戸陸]

 リーグ戦再開後、未だ勝利のない慶應義塾大。上位に踏みとどまるためには勝ち点3を積み重ねるしかない。そんな中迎えた今節の相手は駒澤大学。前期の対戦ではセットプレーからの3失点で敗れている。

 立ち上がりからショートパスを繋ぐ慶大と、ロングボールを放り込む駒大という構図で試合は進む。序盤は駒大の前線からのプレスに苦しんでいた慶大だが、MF藤田息吹(3年=藤枝東高)とMF増田湧介(1年=清水東高)の両ボランチが、ポジショニングを変えながら巧みにボールを引き出す。すると徐々に中盤で細かくパスが繋がるようになる。前半25分、MF河井陽介(4年=藤枝東高)の縦パスをFW風間荘志(4年=暁星高)がヒールで落とすと、藤田がスルーパス。これを受けたFW川久保理(3年=國學院久我山高)がPA内で1人かわしてシュートを放つが惜しくもゴール左に外れる。終了間際の駒大の決定的なヘディングシュートはクロスバーに助けられるなど、両校譲らぬまま0-0で前半を終える。

 「テンポを上げてワイドに展開しサイドから攻める」(須田芳正監督)ことを意識し臨んだ後半、慶大は猛攻を仕掛ける。開始早々の1分、中央でこぼれ球を拾ったMF日高慶太(4年=桐蔭学園高)がミドルシュートを放つ。これは相手GKに防がれるが、11分に河井がスピードに乗ったドリブルで相手を交わすとPA内で相手に倒される。だが無情にもファウルの笛は鳴らず。攻勢を強めたい慶大は14分、川久保に替えてMF山浦新(1年=東京Vユース)を投入。すると27分、河井のパスを受けた山浦が右足を振り抜くが相手GKがセーブ。35分には日高のCKにDF笠松亮太主将(4年=東京Vユース)が頭で合わせるも惜しくもゴール右に外れる。最後まで執念を見せる慶大はロスタイム、河井のスルーパスに抜け出した途中出場のMF森田達見(3年=川崎F U-18)がダイレクトでゴール右隅を狙う。完璧なシュートに見えたが惜しくも相手GKのスーパーセーブに阻まれると、そのままタイムアップ。後期初戦をスコアレスドローで終えた。

 「守備としてはいい点が残って、攻撃では課題が残った」(笠松主将)。リーグ初戦の明大戦以来となる無失点だったが、それを勝利に繋げられない現実がある。戦い方のベースは出来ているだけに、崩しの局面の精度を上げていきたい所だ。

[写真]藤田とダブルボランチを組んだ増田

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

TOP