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城西国際大・小山監督、江戸川大戦後のコメント。「サッカーは投げたら終わり。最後まで戦う気持ちを貫く」

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[10.23 千葉県大学リーグ2部秋期第7節 江戸川大4-1城西国際大 江戸川大G]

 千葉県大学リーグ2部秋期の第7節が各地で行われ、昨年の南アフリカW杯で日本代表のチームコーディネーターを務めた小山哲司監督が率いる城西国際大は、首位の江戸川大と対戦し1-4で敗れた。城西国際大は2敗目で4位に後退。残り2試合で江戸川大とは勝ち点差が6となり、優勝は厳しい状況となった。ただ、来年から1部に昇格できるのは上位2チームで、2位の東京理科大とは勝ち点4差。次節30日には直接対決が控えており、勝てば逆転昇格が見えてくる。

以下、小山監督のコメント

-首位の江戸川大が相手。逆転Vへ大事な試合でしたが、選手をどう送り出しましたか?
「普段と変わらないですね。大事な試合だということは、選手みんながわかっていることで、気合が入っていました。ことさら、いろいろなことを言う必要はないと感じたので、戦術上のことだけを言いました」

-戦い方は?
「相手はサイド攻撃をやってくるので、抑えに行こうと思いました。うまく抑えれなくて、ちょっと外から振られる形が多くなって、横に伸ばされてしまいましたね。2バックとボランチを残して、サイドが高い位置から攻撃に来るのはわかっていたので、そこがうちの狙い目だと指示しましたが、うまく狙えませんでした」

-前半19分に先制されるまでは悪い内容ではなかった。
「先制されるまでは、締まったゲームでしたね。カウンターを食らわせられるかなと思っていたんですけどね」

-その失点はショートコーナーからでした。
「ショートコーナーの対応は、練習でもやっていました。2対2を作れば良かったけど、うまく対応できませんでした。相手が一枚上でしたね」

-その後、前半32分にオフサイドトラップの失敗で2失点目を喫しました。微妙な判定でしたが?
「これは仕方のないこと。どちらのチームもお互いにサッカーではいろいろあるので、しようがないことだと思っています」

-3点差と苦しい状況で迎えたハーフタイム。どんな指示を送りましたか?
「4-4-2から4-3-3に変えようと指示しました。これで相手の両サイドの攻撃を抑えようと考えました。そこでボールを取れればカウンターができるので少しやり方を変えました」

-精神的な面では?
「一生懸命やる選手ばかりなので、頑張れとかそういうことを言う必要はありませんでした。ただ3点リードされていたので『4点取らないと勝てないぞ。ある程度、攻撃的に行こう』と話をしました」

-後半8分にFKで1点返しました。流れが良くなりました。
「あそこから畳み掛けるような選手交代ができればよかったんですけどね。7番の田中が怪我をしてるし、今はフィールドの選手が12-3人しかいないので、なかなか打つ手がありませんでした。でも、今いる選手たちが一生懸命、頑張ってくれました」

-終盤、CBの鈴木晃を前線に上げてゴールを狙いました。
「4-2-4にして前を増やしました。最後、点を取らないとどうしようもないので、ものすごくリスキーでしたけど、中盤はダブルボランチの2枚だけにして、両サイドと中央に2枚において、点をとりに行こうと思いました」

-残り2試合で勝ち点差6。自力Vは難しくなった。
「得失点差になると、上位2校は大量に点を取っているので厳しいかなと思いますが、リーグ戦なので、何が起こるかわかりません。残り2試合、全力で勝ちにいくだけです」

-改めて見つかった課題は?
「個々のことですかね。うちのチームは1、2年生が多い。1、2年生は、3、4年生と比べるとまだフィジカルの弱さがあります。相手は3、4年生が中心なので、それが出たかなと思います。でも選手は一生懸命戦ってくれましたので、課題の修正と言うよりは、チームでやってきたことの精度を上げていくだけですね」

-残り2試合、優勝は厳しくとも、2位以内による1部昇格の道はまだ残っています。
「そう、人生と同じで、サッカーも何が起こるかわかりません。まだリーグ戦は続きます。1、2年生が多いチームなので、この秋期リーグだけでなく、来年にもつながります。サッカーは投げたら終わり。最後まで戦う気持ちを貫いていきたいです」

[写真]ハーフタイムに作戦変更の指示を出した小山監督。残り2試合、経験を活かした采配でチームの勝利に導く

(取材・文 近藤安弘)

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