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[コマスポ]終了間際の悲劇……連勝ならずも確かな手応え

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[10.29 関東大学1部L第16節 駒澤大2-2順天堂大 赤羽]

 JR東日本カップ2011第85回関東大学サッカーリーグ1部・第16節は29日、赤羽サッカーの森公園競技場で駒澤大vs順天堂大が行われた。「もったいなかった。勝ち点2が逃げてしまったのは」と、秋田浩一監督は試合後に漏らした。前節の早大戦で、5試合ぶりの白星を挙げた駒大。まずは連勝して勢いに乗りたいところだったが、試合終了間際に思わぬ落とし穴が待ち受けていた。

 立ち上がりから縦パスを中心とした、駒大サッカーを展開。MF碓井鉄平(2年=山梨学院大付高)、MF濱田宙(4年=市立船橋高)のロングフィードにFW湯澤洋介(3年=矢板中央高)など攻撃陣が反応し、果敢に得点機を作った。6分、12分にもMF奥村情(3年=名古屋U-18)の豪快なシュートなどで順大ゴールを狙うも、決めきれず。すると39分、与えた左からのFKをMF天野純(2年=横浜FMユース)に沈められ、先制点を許した。

 1点ビハインドで折り返した後半、勝利のために逆転を目指した駒大は猛攻を仕掛けた。60分にドリブルで駆け上がった奥村からFW大園祥太(4年=鹿児島実業高)へ、こぼれ球からゴール前で混戦となると、最後は湯澤が押し込んで同点に持ち込む。

 試合も終盤に差し掛かると、順大に攻め込まれる時間帯が続いた。セットプレーからのピンチを間一髪で凌ぎきると、69分にはGK檜山昇吾(2年=水戸商業高)が前に出て、空いたゴールへシュートを打たれるが、DF砂川太志(4年=宜野湾高)が飛び込んで死守。70分を過ぎ、その流れは一転した。74分に、右サイドで三澤がフリーでワントラップしてシュートを放つ。得点には至らなかったが、続く75分。砂川のセンタリングに、またもDF三澤祥馬(3年=三菱養和SCユース)が頭で合わせるとボールは今度こそゴールネットを揺らした。「思い切って攻める意識を持っていた」(三澤)と、待望の逆転弾となった。

 提示された残り時間は3分、勝利が見えてきたかと思われたが、まだ試合は終わっていなかった。悲劇が起きたのは、ロスタイム3分。甘くクリアしたボールは、「最後の最後で気が緩んでしまった」(砂川)と、順大の10番を背負ったMF栗本和輝(3年=清水商業高)の右足で豪快に駒大ゴールに叩き込まれた。そこで試合は終了し、最後までリードを守り切れず、勝ち点1を分け合う形となった。

 勝利への思いはあと一歩届かずに、勝ち切れなかった。それでも「試合内容は良かったから、何かを変えることはない」と、DF林堂眞主将(4年=習志野高)を始め、確かな手応えを口にしたイレブン。勝ち点3こそ奪えなかったものの、攻守においての改善が見られた今節。「9日間で3試合やるので、そう言っていられない」と秋田監督が語ったように、下を向いている暇はない。完成された駒大サッカーを前面に、次節こそ完勝を狙う。

[写真]逆転弾を決め、攻守に渡って貢献した三澤

(文 駒大スポーツ 河田奈津子)
(写真 同 東條貴史)
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