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城西国際大・小山監督、東京理科大戦後のコメント。「残り1試合、可能性を信じて戦う」

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[10.30 千葉県大学リーグ2部秋期第8節 東京理科大3-2城西国際大 千葉商科大G]

 千葉県大学リーグ2部秋期の第8節が各地で行われ、昨年の南アフリカW杯で日本代表のチームコーディネーターを務めた小山哲司監督が率いる4位の城西国際大は、2位の東京理科大と対戦し2-3で敗れた。0-3から終盤に猛烈な追い上げを見せて1点差に迫ったが、勝利にはあと一歩、届かなかった。

 この敗戦で1部に自動昇格できる2位以内が消滅した。ただ、千葉県1部を制した明海大が第44回関東大学サッカー大会を制して関東大学リーグ2部に昇格した場合、2部の3位チームは1部の6位チームと入れ替え戦を行う。城西国際大は最終戦の千葉商科大に勝利すれば3位となり、入れ替え戦参加の権利が得られる。

以下、小山監督コメント

-終盤、追い上げましたが、残念な結果となりました。
「選手たちは頑張ってくれましたが、やはり力の差がありましたね。今のレベルでは、これが精一杯かもしれない。しかたないですね」

-試合前、どんな指示を送りましたか? 今回は8番のMF坂本駿(2年=茂原北陵高)選手を右SBで起用しました。
「指示はいつもと同じです。毎試合毎試合、うちにとってはトーナメントのようなもの。それは一番、選手たちがよくわかっているので、私は戦術的なことだけを伝えました。8番の選手をボランチから右SBに変えたのは、相手の10番を抑えたかったことと、彼はわりと攻撃に関してもいい感覚を持っているので、サイドでボールを奪ったあとに前のスペースにオーバーラップして、攻撃の起点になれるかなと思いました」

-3失点のうち、スローインの流れから2失点。崩されていないので悔やまれます。
「そうですね。ちょっと若さが出たというか、経験のなさが出たかもしれません。うちのチームは他校と比べて1、2年生が多いチームですからね。ピッチの大きさがいつもより狭いので、気をつけるように話をしていたのですが、言葉だけでは伝えられないものがあります。100は伝わり切らない。スローインの流れとか、もったいなかったです」

-0-2で迎えたハーフタイムの指示は?
「もう少し、中盤、ボランチが高い地位でFWのサポートをしようと伝えました。あと、右サイドにノブを入れたので、ノブに当てて、周りがサポートしようと。それと、クロスボールに対して2、3人が中にはいって行こうと話しました。ある程度のリスクを冒さないといけない状態でしたからね」

-後半、その7番の田中選手からチャンスが生まれた。
「そうですね。チャンスは作れたので……。田中は怪我をしているので、最初からは使えなかったのが悔やまれます」

-2位以内はなくなったが、3位に入れば入れ替え戦の可能性が残る。最終戦は何とか勝って終わりたいところです。
「そうですね。千葉商科大学さんに勝てば3位となり、まだチャンスが出てきます。明海大学さんが関東2部に昇格したら、うちは入れ替え戦に出られます。まだ可能性はあるので、最後まで頑張らないといけません」

-次の試合にむけて修正点と意気込みをお願いします。
「まだ球際の弱さがある。1失点目も2失点目も、崩されてはいません。1点目はボールを拾われて、失点。2点目は奪いに行かないといけないのに見てしまって、失点。3失点目もスローインから……。相手が良かったとは思いますが、点の取られ方が良くなかったですね。前節の江戸川大戦もそうでしたが、経験の差が出ましたね。試合中に隙を見せるなと言っているのですが、隙が見えてしまっている。それが課題です。私がまだうまく伝えきれていないかもしれないので、もう一度、しっかり指示したいと思います。とにかく、残り1試合、可能性を信じて戦います」

[写真]指示を出す小山監督。采配が当たり2点を返したが、勝利にはあと一歩、届かなかった

(取材・文 近藤安弘)

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