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[ケイスポ]悲願の3連勝ならず:神奈川大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[10.29 関東大学1部L第16節 慶應義塾大2-3神奈川大 江戸陸]

 前節の国士大戦で大勝し勢いに乗っている慶大は、今季初の3連勝をかけて神大戦に臨んだ。試合は、MF日高慶太(4年=桐蔭学園高)の3戦連続ゴールなどで2点を奪い、1点リードで折り返すも、後半にコーナーキックから2失点を喫し、2-3で逆転負け。今季初の3連勝はならなかった。

 前半、立ち上がりからなかなかボールが落ち着かない展開の中、慶大は相手のペースに巻き込まれてしまう。そんな中、10分にキーパーとディフェンスラインの間に出たボールに反応され先制を許してしまう。悪い流れを断ち切りたい慶大は、直後にMF河井陽介(4年=藤枝東高)が左サイド深くまで侵入したFW風間荘志(4年=暁星高)のパスを中で合わせるも決められず。嫌なムードが漂ったが、同点弾は思いのほかあっさりと決まった。18分に右サイドでFKを得ると、キッカーの河井から中のMF藤田息吹(3年=藤枝東高)へ意表をつくグラウンダーのパスが送られ、受けた藤田がこれを落ち着いてゴール左隅に流しこんだ。さらに慶大は攻撃の手を緩めることなく神大ゴールに襲いかかる。すると21分、左サイドで相手を抜き去ったDF黄大城(4年=桐生第一高)が中へ絶妙のクロスをあげると、日高が3戦連続となるゴールを頭で決め、わずか3分で逆転に成功。その後は前半終了まで慶大ペースで試合が進み、追加点こそあげられなかったが2-1と1点リードで前半を折り返した。

 迎えた後半、前半の勢いそのままに試合の主導権を握りたい慶大だったが、後半立ち上がりの51分にコーナーキックからのボールを押し込まれて同点とされてしまう。するとその直後にFW大塚尚毅(4年=滝川第二高)に代えてMF森田達見(3年=川崎U-18)を投入。流れを引き戻したい慶大だったが、神大の豊富な運動量を前に「我々のフットボールができなかった」(須田芳正監督)。そして神大ペースで迎えた69分にはまたしてもコーナーキックからゴールを決められ、逆転を許してしまう。とにかくまず1点がほしい慶大は攻勢に出たいところだったが、相手のブロックを前に最後のところで決められない。80分には森田が強烈なミドルシュートを放つも、これはクロスバーに嫌われてしまう。81分にはMF増田湧介(1年=清水東高)に代えてFW川久保理(3年=國學院久我山高)をピッチに送り点を取りにいったが、試合終了まで相手のゴールをこじ開けることができず、2-3の逆転負けを喫した。

 前半はパスがつながり、慶大らしさが見られたが、後半は相手のハードワークの前にそれをピッチでなかなか表現させてもらえなかった。「うちがよくなかったというより、相手がよかった」と須田監督。しかし、リードを奪っていての敗戦なのでもったいない試合でもあった。次節の相手は前回の対戦で苦戦しながらも逆転勝利を収めた中大。連敗だけは避けたいところで手強い相手との一戦となる。勝って再び流れに乗ることができるか。慶大にとって今後を左右する重要な試合となるだろう。

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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