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[コマスポ]粘り強さで勝利を目指せ!!インカレへ向けた大一番

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第85回関東大学サッカーリーグ戦・後半戦1部第17節は3日、平塚競技場で駒澤大が流通経済大と対戦する。前節、後半ロスタイムに同点弾を許し連勝を逃した駒大は、タレントが多く揃う流経大を相手に、貴重な勝ち点3を目指し戦いを挑む。

 前節、ドローながらも確かな手応えを得た順天堂大戦。立ち上がりから、縦パスを中心に果敢に攻め込んだ駒大だったが、39分に与えたFKをMF天野純(2年=横浜FMユース)に沈められ、先制点を許した。1点ビハインドで折り返した後半、猛攻を仕掛けると60分、ドリブルで駆け上がったMF奥村情(3年=名古屋U-18)からFW大園祥太(4年=鹿児島実業高)へ、こぼれ球からゴール前で混戦となると、最後はFW湯澤洋介(3年=矢板中央高)が押し込んで同点に持ち込む。

 その後は、順大に攻め込まれる時間帯が続いたが75分。DF三澤祥馬(3年=三菱養和SCユース)が「思い切って攻める意識を持っていた」と、クロスからのボールに頭で合わせ逆転に成功した。

 ロスタイムに入り勝利が見えてきたかと思われたが、まだ試合は終わっていなかった。ラストプレーで、甘くクリアしたボールを駒大ゴールに叩き込まれると、そこで試合は終了。最後までリードを守り切れず、勝ち点1を分け合う形となった。

 今節の対戦相手は、前期、苦しい試合展開を強いられながらも善戦し、価値ある勝ち点1をもぎ取った流通経済大学。3失点以上の大量失点を許し3連敗と、後期に入ってから不調が続いている流経大だが、決して油断することは許されない。MF中美慶哉(2年=前橋育英高)の高い個人技に手を焼かされると、DF比嘉祐介(4年=流通経済大柏高)の積極的なオーバーラップで、再三にわたって駒大ゴールを脅かされた。

 攻めては、広い視野を持つMF中里崇宏(4年=流通経済大柏高)を軸に組み立てられた守りから、ストッパーには絶対的守護神として君臨するGK増田卓也(4年=広島皆実高)が立ちはだかり、その堅守の壁を破ることは困難に等しい。今期こそ怪我により、J内定4選手の中心核で精神的支柱でもある、DF山村和也(4年=国見高)を欠いているが、怪我から見事に復帰したMF椎名伸志(2年=青森山田高)や、得点感覚に優れているFW河本明人(3年=流通経済大柏高)など警戒すべき選手は絶えない。タレント軍団の個々の能力が上手く連動したとき、その力が脅威へと変わることは間違いない。

 これを迎え打つ駒大は現在、好調の波に乗りかけている。勝利を目前に同点に追いつかれた前節試合後、秋田浩一監督が「内容的にはよかった。気持ちをリフレッシュさせて」と先を見据えて語ったように、上位進出への兆しは消えていない。さらなる飛躍のためにも求められるのは、やはり“粘り強いDF力”だ。後期に入ってからリードする機会が増えているが、そこで守り切れていないのが事実。「何を変えるとかではなく、いつでも駒大サッカーを実現するために、一人一人が自分の仕事をするだけ」と、主将のDF林堂眞(4年=習志野高)も口にしたが、決してDF陣に不足があるわけではない。90分間の戦いのなかで、いかに集中力を維持することができるかが鍵を握る。林堂、DF三宅徹(4年=名古屋U-18)のCBコンビを軸に堅守し、縦への早い展開に期待される。前線には大園・湯澤の、ボールへの執着心は高い二人が構えている。好調ぶりを維持した攻撃をみせる。また、中盤から試合を支配するMF碓井鉄平(2年=山梨学院付高)にバースデーゴールが生まれるかにも注目だ。

 リーグ戦、今節を入れて残すは6試合で、インカレ出場圏まで勝ち点差は7。届かない数字でないだけに、今後の一戦一戦に重みが増してくる。まずは目の前の流経大を相手に勝利し、確実に前進していきたいところだ。

(文・駒大スポーツ  佐藤亮)

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