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[駒スポ]終了間際にまたも失点、インカレ遠のく

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2011第85回関東大学サッカーリーグ1部・第17節は3日、平塚競技場で駒澤大vs流通経済大が行われた。前節、連勝を目前に、後半ロスタイムの失点で白星を逃した駒大は、タレントを多く擁する流経大を相手に、立ち上がりから試合の主導権を握ったが、時間が経つにつれて流れは一転。1点ビハインドで後半に入ると、61分に、主将・DF林堂眞(4年=習志野高)のFK弾で同点に。逆転を狙うも、気持ちとは裏腹に攻め込まれると、耐えきれず。終了間際に勝ち越し点を許し、痛い敗戦となった。

 試合開始直後からペースを握ったのは駒大。縦に早いパスが機能すると、相手に攻撃の余地すら与えず果敢に攻め込んだ。4分に、この日好調な働きぶりをみせたMF碓井鉄平(2年=山梨学院大付高)が、積極的にゴールに向かっていくと、続く9分には、FW大園祥太(4年=鹿児島実業高)のミドルシュートで相手ゴールを脅かすなど、得点を予期させた。

 流れに乗り先制点を挙げたいところだったが、ここで黙っているような流経大ではなかった。18分に、キープ力に定評のあるMF関戸健二(4年=流通経済大学FC)中央突破を許し崩されると、このプレーを基に流れは逆転。立て続けに、離れた位置からシュートを放たれると28分。MF村瀬勇太(4年=流通経済大学FC)の右足から放たれたボールはクロスバーを直撃し、あわや得点というシーンを作られる。すると迎えた33分、相手右サイドでパスを回され、その後左サイドへ大きく展開。乱れた駒大ディフェンス陣の間を突いたセンタリングを、FW保戸田春彦(4年=流通経済大学FC)に頭で合わせられると、ついに得点を許した。

 失点後、早い段階で修正するために、「ボールにしっかり強く行き、サイドをしっかりが絞って、守ることから始めようと話をした」(林堂)と、円になりやるべきことを再確認した。すると、一人ひとりが連動した動きをみせ、同点に追い付くことは出来ないながらも、ペースを呼び戻し良いリズムのまま前半を終了。

 後半に入ってからも好調ぶりをみせた駒大。開始直後、DF三宅徹(4年=名古屋U-18)の縦へのロングパスに、FW湯澤洋介(3年=矢板中央高)が抜け出すとそのままシュートを打つ。点には結びつかないながらも、これが反撃の合図に。続く47分、再び湯澤が今度は右サイドをドリブルで駆け上がると、MF奥村情(3年=名古屋U-18)へと繋ぎ、湯澤、奥村と三年生コンビのパス回しで中央を切り崩す。中で待ち構えていた大園にラストパスを送るもこれはミートせず。

 流れそのままに、早い時間に追い付きたい駒大は54分、攻撃的なMF山本大貴(2年=ルーテル学院高)を投入すると、そのわずか7分後。DF砂川太志(4年=宜野湾高)の粘り強いプレーでFKを獲得し、キッカーは林堂。35メートルはあろうかという距離から放たれたシュートは、無回転のまま壁のはるか上へ。歓声が渦巻いたのはその直後だった。ゴールに向かってボールは急激に落下し、ポストに当たりながらも枠の中へと吸い込まれた。「あの得点はすごかった」と秋田浩一監督も絶賛したシュートで同点に追いついたが、「そこから盛り上がっていくと思ったが」(秋田監督)と語ったように、反撃もそこまで。

 振り出しに戻ってから、目を覚ましたかのように流経大の前線が、駒大ゴールに襲い掛かる。これに対し引いた守りをしてしまうと、その後は防戦一方。再三にわたって被シュートの時間が続き、思うように前に行けない駒大は79分、初出場となるFW小牟田洋佑(1年=前橋育英高)をピッチへ。「前でおさめて点を取りたかった」と試合後に語ったプレーは、堂々たるものを感じさせ得点機を作りだした。

 このまま同点かと思われた終了間際、2試合続けての悪夢が。左サイドで一人交わされると、「全員の足が一瞬止まってしまい」(碓井)、わずかなタイミングを逃さなかったMF椎名伸志(2年=青森山田高)に決勝点を決められ、その後の健闘虚しく試合は終了。これで上位に勝ち点差を大きく離され、インカレ出場に黄色信号が点滅し始めた。

[写真]終了間際の失点に肩を落とす駒澤大

(文 駒大スポーツ 佐藤亮)
(写真 同 河田奈津子)

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