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[コマスポ]残留に望みをつなげ!気持ちを落とさず国士舘を倒せ

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
 第85回関東大学サッカーリーグ戦・後半戦1部第21節は26日、駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場で駒澤大学が国士舘大学と対戦する。明大の攻撃を凌いで無失点に抑えたが勝ち切れず、手痛いドローを喫した前節。同時に、青学大が中大を破り勝ち点3を手にしたため、駒大は単独最下位に転落した。自力での残留が消滅し、負ければ降格が決定。崖っぷちに立たされた今節、背水の陣で国士大戦に臨む。

「内容は悪くないが、勝負に勝てていない」―。秋田監督が試合後に漏らしたこの言葉が、前節の全てを物語っていた。激しい豪雨に見舞われた、集中応援日の明大戦。第14節以来となるMF山崎紘吉(4年=成立学園高)のけがからの試合復帰、FW肝付将臣(4年=熊本学園高)の久々のスタメン出場など「底力を信じて」(秋田浩一監督)と、4年生が中心となったメンバーで挑んだ。立ち上がりからペースを握り、果敢に明大ゴールへ。それでも相手の守備を前にし、勝負所での決定力を欠いた。後半に入ってもそれは変わらず、残り5分のところで怒涛の猛攻を仕掛けるが、スコアレスドローで試合は終了。いつも以上に力強い応援のなかで、最後まで決めきれなかった「自分たちの弱さ」(山崎)がまたも勝利を遠ざけた。

 絶対に負けられない今節の相手は、ここ2試合の勝利によって降格争いから頭一つ抜け出している国士大。つい先日まで降格圏に沈んでいた国士大だったが、前節も終了間際に決勝弾を放って勝ち点3を奪い、土俵際の強さを見せつけた。そのなかでもやはり注目なのが、C大阪に内定しているMF吉野峻光(4年=静岡学園高)である。上手さと早さで中盤をかき回す吉野に、誰もが「内容より結果を」と臨んだ前期対戦時は、3-2で駒大が勝利を収めているものの、先制点を許している。

一方で駒大も得点こそないものの、徐々に見えてきた攻撃の形。これまでベンチ外や途中出場でくすぶっていた肝付も、前節は「チームが勝てることを一番に考えた」と、高さを生かした攻撃参加や競り合いの強さを見せ、復調をアピールした。また、今や駒大に無くてはならない存在となった、MF湯澤洋介(3年=矢板中央高)、MF奥村情(3年=名古屋U-18)の両サイドハーフによるチャンスメークにも期待が懸かる。「点を取らないといけないという中でも、いかに失点しないかというのを考えて」と林堂眞主将(4年=習志野高)は、DF面にも決して気を抜かない。

 泣いても笑っても、残すは2節。厳しい状況にありながらもうつむかず、指揮官や林堂含めた選手らが口々に「勝つしかない」と前を見据える。「1、2、3年生を1部に残すために」(肝付)、「絶対勝って、後輩たちにつなげていきたい」(砂川)。後輩を思う気持ちが、泥沼から這い上がる起爆剤となる。

(文・駒大スポーツ 河田奈津子)

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