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[ケイスポ]インカレ出場の行方は最終節に持ち越し:早稲田大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[11.27 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ 第21節 慶應義塾大2-2早稲田大 西が丘]

 勝てばインカレ出場という状況の中迎えた、今年最後の早慶戦。試合は前半、両チームとも無理をしない、慎重な立ち上がりを見せる。前半18分にはMF河井陽介(4年=藤枝東高)がドリブル突破からフリーキックを獲得。これをDF黄大城(4年=桐生第一高)が直接狙うもボールはわずかにゴールマウスから外れた。その後も慶大は河井、MF日高慶太(4年=桐蔭学園高)を起点としたパス回しで早大ゴールに襲いかかるも決定的なチャンスを作ることができない。一方の早大もカウンターから慶大DF陣を崩しにかかるが、こちらも決め手を欠き、ゴールを奪うには至らず。両チーム無得点のまま、前半を終えた。

 迎えた後半、試合は立ち上がりから大きく動く。5分に審判の際どい判定からゴール前で早大にFKを与えてしまうと、MF島田譲(3年=鹿島ユース)の低くて速い弾道のシュートが慶大ゴールをとらえ、早大が先制。さらにその6分後にはMF奥井諒(4年=履正社高)のドリブル突破からパスを受けた島田に再び決められ、2点のビハインドとなってしまった。しかし、ここから慶大の猛反撃が始まる。16分には河井のパスを受けたFW風間荘志(4年=暁星高)がそのままドリブルで持ち込むと冷静にキーパーをかわしてゴールに蹴りこみ、1点差に。さらにそのわずか3分後の19分、河井のコーナーキックからDF笠松亮太主将(4年=東京Vユース)が豪快にヘディングシュートを放つと、これが見事ゴールに突き刺さり、慶大が同点に追いついた。その後は一進一退の攻防が続き、試合終了のホイッスルが鳴るまで両チームとも積極的にゴールを目指したが、試合はそのまま2-2で終了した。

 悲願のインカレ出場を目指して、一年間走り続けた荒鷲イレブン。長かったリーグ戦も最終節・筑波戦を残すのみとなった。筑波に勝てばインカレ出場という状況で必要なのは「結果を残したいと思う強い気持ち」(笠松)、そしていつも通り「自分たちのサッカー」(増田湧介・1年=清水東高)をするということだろう。30年以上勝てていない筑波大に勝つことは決して簡単ではない。しかし、次節、慶大がそのジンクスを乗り越え、インカレ出場権獲得に歓喜する姿が見られることを期待したい。

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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