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[ケイスポ]慶應義塾大vs筑波大 試合後の慶應義塾大コメント

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[12.4 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ第22節 慶應義塾大1-0筑波大 駒沢]

 関東大学1部リーグの最終節(第22節)が4日に駒沢オリンピック公園総合運動場で行われ、4位・慶應義塾大が3位・筑波大に1-0で勝利した。過去32年間に渡り、慶應義塾大は筑波大に勝てていなかったが、全日本大学選手権(インカレ)出場もかかった大舞台で大金星を挙げた。慶應義塾大は、この勝利で勝ち点を37に伸ばすと、順位の入れ替えに成功。また、勝ち点2差だった5位・早稲田大を振り切り、4位以内に与えられるインカレ出場権を獲得した。一方、筑波大は3位から4位へ転落。インカレの初戦では東海地区第1代表の中京大と対戦する。

以下、試合後の慶應義塾大コメント

●須田芳正監督
―インカレ出場が決まったが今の感想は?
「リーグ戦と言うのは本当に総合力、今日の試合だけじゃなくて22試合チームの力で、もちろん大事な試合だったがリーグ戦の一つとして戦おうと言って送り出したが、まさに冷静に見ると今日はよく頑張っていたけれども、上位に来るチーム力はうちにはあったかなと思います。もちろん今日の試合プレッシャーの中で選手たちがよく頑張ったと思うし、それだけの力はあったんじゃないかなと思います」

―長年勝てていなかった筑波大相手でしたが?
「前期の試合はみんな言っていたが、今回はあえて口に出さなかったのかな。とりあえず相手がどうだというよりも我々のフットボールをしようと、目の前の相手を倒すだけだと、そのような形だったのであまり今回は筑波がどうだとかいう意識はなかった」

―2トップの風間選手と大塚選手への指示は?
「今日は風間の方はいつもの2トップというよりかは1トップでサイドに風間を置いて、特に攻撃の時はサイドの高い位置にポジションを取りなさいと。そこから中に入っていっていいけれども、最初から中にいるなと。とにかくサイドで高い位置でワイドに取っといて、そこからボールを受けなさいという指示をしていた。大塚に関しては別にそんなに。途中相手のペースになった時に相手のディフェンスラインが高かったので、ディフェンスラインでボールを回している時に裏を狙おうと。それぐらいは話しましたけど」

―ラインを上げろという指示も飛んでいたが?
「相手は我々の陣地に入って前を向かせると上手いので、とにかくなるべく高い位置でと心掛けていたので、引きすぎるなという指示は出していた」

―インカレへの意気込みをお願いします。
「今度はノックアウト方式で一発勝負なので、ちょっと今とは違ったところもあるし、まぁPKの練習もしないといけないだろうし。これからが我々のスタートだと。第一目標はインカレ出場4位以内だと。それから日本一という目標を我々は立てたので、第一目標は達成したと。次の目標に向けてまた新たに学生たちとサッカーを追求していきたい」

●DF笠松亮太主将(4年=東京Vユース)
―インカレ出場が決まりました。
「本当にここまで来るまでには長かったというか、2部の時からいましたし、そういう苦しさや先輩たちの気持ちがつながって、最後自分たちが出ている選手もそうですし、出ていない選手も含めてチーム一丸となって戦った結果、今日勝つことができて、次につながることができたのでよかったと思います」

―試合を振り返って。
「立ち上がりから攻めの気持ちを持って戦った結果、5分で得点できたので、あとは守りに入ったわけではないが、やっぱり苦しい時間帯もあってそこを乗り切れたのでよかったかなと思います」

―ディフェンス面では90分間集中を切らさなかったが
「本当にもう集中切らしたら終わりだと思っていたので、声を掛け合って、松岡ともいい連携が取れていると思うので良かったかなと思います」

―苦手とする筑波大相手だったが対策は?
「筑波がやることはしっかりパスをつないでくるということだったので、しっかりそれに対応して、マークを外さないようにとかそういうことをやってきたので、あとは筑波という意識はしないで、自分たちのサッカーをしようという意識で、そこまで歴史がどうとか意識しなかったことがよかったのかなと思います」

―1年間通じて負けが少なかったことが3位になった要因の一つだと思うが
「負け試合を引き分けに持ちこむとかそういうようなことができるようになったのは、チームの力がついてきたからだと思うので、そこは勝ち切れなかった試合も多かったが、負けなかったというのは強かったかなと思います」

―インカレへ向けて抱負を。
「とにかく1試合でも多くできるように、やるからにはまず国立を目指して、日本一を取れるように、一試合一試合を全力で戦っていきたいと思います」

●DF田中奏一副将(4年=F東京U-18)
―今の気持ちは?
「2年前からこの壁を乗り越えようと言っていたので、本当に嬉しいです」

―苦手とする筑波大が相手だったが?
「もちろんみんな相手をリスペクトはしていたんですが、順位的にも勝てば筑波より上に行けるということで、自分達がやってきたサッカーをやるということを言っていたので、勝てて本当に嬉しかったです」

―先制点を取ってからは?
「あそこから守りに入るとまだ長いので、もう1点を狙いながらかつ失点を0にするということは非常に難しかったですし、点を取るチャンスを逃したりしたんですけど、最後守りきれて良かったです」

―リーグ戦としては大学最後の試合だったが?
「本当に色々な経験をさせてもらいました。苦しいこともありましたけど、慶應というチームが一丸となって戦うということ、色々な想いを背負って戦うことの難しさや素晴らしさをずっと感じてきて、最後もそれを感じてやることが出来たかなと思います」

―インカレに向けて。
「福大はJのチームにも勝ってるチームなんですけど、ここからは相手というよりも自分達が一丸となって戦うことが大事になると思います。あと2週間あるのでしっかりと準備して、慶應の力を見せたいと思います」

●MF日高慶太(4年=桐蔭学園高)
―率直に今のお気持ちを。
「本当に嬉しいです。自分は試合に出ている立場なので、絶対にみんなにインカレを経験させてやりたいと思っていました。それを達成できて本当に嬉しいです」

―ご自身のゴールが決勝ゴールになりました。
「あれは本当に(河井)陽介が良いパスをくれました。これまでも陽介からのパスを受けて自分が決めるという形があったので、あの場面でもパスがくると信じていました。落ち着いて決めることが出来たかなと思います」

―逆にPKの場面は力んでしまったか?
「実は、前日の練習の時にも外してしまっていて。PKを貰った時には、これを自分が決めたら本当に楽になるだろうなとは思っていたのですが、前の2試合では右の方向に蹴ったなとかいろいろなことが頭をよぎってしまって、変なことを考え過ぎてしまいました。皆に申し訳なかったです」

―今日の試合に向けてどのような準備をしてきたか?
「もう今更何かをやるということはなかったので、自分たちのサッカーを出し切るという事だけにみんなの意識を統一しました。気持ちの部分では、今日の試合に限って言えば間違いなく筑波を上回れると思っていたので、変に緊張とかもなく試合に入れたかなと思います」

―インカレでどのようなプレーをしたいか意気込みを。
「プレーどうこうというよりも、皆が支えあっている、慶應という組織の力を全国に証明できるチャンスだと思っていますし、この組織は日本一になるに相応しいと思っています。それを結果という形で全国に示したいなと思います」

●MF河井陽介(4年=藤枝東高)
―今日の試合を振り返って。
「勝てばインカレということで、みんな気持ちは入っていたと思いました。点を取らないと勝てないので、立ち上がりからみんなゴールに向かってプレーしていたので、それで早い時間帯にゴールを奪うことが出来てよかったです」

―インカレが懸かっていたことに加え、リーグ最終節、相手は宿敵・筑波大でした。
「負けたら引退だと思っていたので、勝たないといけないなと思いました。引退する覚悟で、でも絶対勝つという気持ちで試合に臨みました」

―今節は結果重視だったと思いますが、自身のアシストも含め試合内容については?
「立ち上がりにいい形で点が取れたので、そのあとちょっと自分が引きすぎて、チームとして迫力がなくなってしまって。守りに入っていたわけではないんですけど、ちょっと引いてもらいすぎてしまったので、もっと前でボールを蹴られるように、自分がシュートを蹴られる位置にいられればよかったと思いました」

―勝利の瞬間の気持ちは?
「あんまりインカレという実感はなかったんですけど、勝った喜びはすごかったです。今日は絶対負けられないと思っていたし、筑波に勝つということもそうですし。それが出来てほっとしたというか、最近インカレインカレってみんなに言われて若干プレッシャーなところもあったので、やっとインカレに行けるのか、という感じでした」

―リーグ戦全体を振り返って。
「まあ長かったですけど、今年の特徴はやっぱり連敗しなかったということが一番大きいと思います。負けた次の試合で、内容はどうあれ勝ち点を積み上げてこれたので、最終的にこの順位になれたと思うし、チームの雰囲気というのも、負けても次の一週間変わらずに、淡々と毎日練習メニューをこなしてきたので、そういう意味で力がついてきたのかなと思います」

―インカレ初戦、福大戦への意気込みをお願いします。
「相手は全国の常連でいい選手も揃っていると思うんですけど、トーナメントなので、内容も大事ですけど、とりあえず結果にこだわって、負けたら僕たち(4年生)はもう引退なので、そういう覚悟を持って臨まなければいけないと思います。戦い方的にはとりあえず、先制点が重要だと思います。まずそれを取れるように、来週の練習に臨みたいと思います」

●FW風間荘志(4年=暁星高)
―今日の試合を振り返って。
「やっぱり負ければ引退だったので、個人的には本当にサッカー人生終わるかもしれなかったのですごく勝ちたい気持ちは強かったです」

―早い段階で先制点を奪ったが、逆に難しさはあったか?
「やっぱり自分は攻めで要求されている多かったと思うので、あまり守りに入るというよりはやっぱり攻撃に。最初から全部飛ばしていくという気持ちで頑張っていました」

―自身が得たPKのシーンについて。
「本当に最後だったので、やっぱり頑張るしかないということで、それでPKが得られたのはよかったです」

―勝った瞬間の気持ちは?
「嬉しかったですよね、やっぱり。今まで支えてもらった人たちにすごく応援されているという実感もあったし、試合に出てない選手やマネージャーとか色々な方々がサポートしてくれるのを感じていたので、すごく勝ちたくて、それで勝ててよかったです」

―インカレに向けて意気込みを。
「一回戦で負けてしまったら何のために出たんだ、という感じなのでとりあえず一回戦勝ちたいです」

●FW大塚尚毅(4年=滝川第二高)
―今の率直な気持ちを。
「ホッとしてます。今日の自分のプレーは上手くいかなかったんで、次に切り替えてインカレ一回戦にむけて準備していきたいです。とりあえずホッとしてます」

―この一年を振り返って。
「やっぱり大学入って、開幕戦明治で、毎試合毎試合4年生に支えてもらって、本当に自分は走ったりとか泥臭いプレーでしか貢献できてなかったんですけど、試合を重ねるにつれて自分の良さっていうのをより出せるようになったかなとは今は思ってるんですけど」

―監督からはどういった指示を受けてピッチに立ちましたか?
「相手の筑波は中盤でテンポ良く回してくるチームだったんで、まあまず前に立って縦パス入ったら攻めにいったり、守備のところではしっかりやるということを言われていました」

―試合終了のホイッスルが鳴った瞬間の気持ちは?
「今日は納得いくプレーではなかったんで、悔しいっていうか…まあみんな喜んでたんで嬉しかったです」

―インカレに向けて意気込みを。
「一年目から出させてもらって、インカレにも連れてってもらって、本当にチームメートみんなに感謝してピッチに立ってその気持ちを表現できるようにしっかり準備していきたいと思います」

●DF松岡淳(3年=慶應湘南藤沢高)
―試合を振り返って。
「インカレを懸けた試合だし、4年生と一緒に試合ができるかできないかも今日の試合に懸かっていたので気合いが入りました。相手は筑波ということで30年以上勝っていない相手なのですが、弱気にならず攻めの気持ちを皆で共有できました」

―リーグ戦を振り返って。
「出場機会が増えて、勝つたびに自信が増したし、シーズン通じてやれたのは自信になりました。4年生は本当に上手くてそういう中プレーできたのはよかったと思います」

―成長したと思う部分は?
「ポジションがセンターバックなので、試合に出て経験を重ねないと上手にならないと思っていて、その中でカバーリングだとかフォワードの動きへの対応とかは成長できたと思います。あとコーチが言っているんですけどポジショニングとか、攻めているときのリスク管理が出来るようになりました」

―インカレが決まりチームの雰囲気は?
「最高潮に達しています(笑)。本当に4年生が引っ張ってくれたし、勝って4年生と喜びあえてたまらなく嬉しかったです」

―インカレに向けて。
「ここからがスタートだし、出来るだけ上に行ってチャレンジしたいです。個人的には全国大会は初めてなんですけど、失うものは何もないのでこのチームメートと一緒に勝ち上がりたいです」

●MF藤田息吹(3年=藤枝東高)
―今日の試合を振り返って。
「今日は本当に結果にこだわっていたので、勝ててよかったです」

―30年以上勝っていない筑波大が相手でしたが?
「そういう苦手な部分もあったと思うんですけど、インカレに向けて絶対勝つんだという気持ちで頑張りました」

―守備の出来は?
「増田と連携して中盤をしっかり抑えないといけないなと思ってやっていました」

―インカレ初戦は福岡大だが?
「毎年九州から出て来るのは福大という印象はありますし、すごい強いチームだと思うので、しっかりと関東の代表という自覚を持って戦いたいです」

(取材 慶應スポーツ新聞会)

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