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[コマスポ]ルーキー2発で快勝!!新生駒大は白星発進

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第1節は8日、朝鮮大学校グラウンドで駒澤大vs平成国際大が行われた。1部復帰を目指す今季の初戦。平国大にペースを握られ苦しい時間が続いたが、後半に2ゴールを挙げ、勝ち点3を得た。

 試合を決めたのはルーキーだった。ゲームメーカーであるMF碓井鉄平(3年=山梨学院高)がインフルエンザの影響でベンチスタート。その代役として抜擢されたのはMF中村駿(1年=習志野高)だった。得点を得られずじりじりとした展開が続いたが、64分に得た直接FK。これを中村が決め先制する。87分にも中村が落ち着いてゴールを決め追加点。新星の活躍で開幕戦を勝利した。

 序盤からリズムを掴んだのは駒大。追い風を味方につけ、ロングボールからチャンスを作っていく。19分には抜け出した山本大貴(3年=ルーテル学院高)がキーパーと1対1となるが、決めきることが出来ない。対する平国大は荻原健太(4年=矢板中央高)が長短のパスから攻撃を演出していくが、主将のDF三澤祥馬(4年=三菱養和SCユース)を中心に組織的に守る駒大ディフェンス陣が粘りを見せ、シュートまで持ち込ませない。すると駒大は前半30分過ぎから左サイドを使いゴールマウスへと迫る。幾度となく決定的なクロスを供給するも、わずかに合わせることはできず、無得点で前半を終了。

 風下に回った後半、細かいパスをつなぎながら平国大に攻めたてられる。50分から立て続けに3本のシュートを放たれる。いずれも枠へとは飛ばなかったものの、前半シュート0に抑えられた攻撃が活性化し始めてしまう。しかし58分、選手交代から試合の流れが変わる。MF磯部裕基(2年=浦和ユース)に変わりMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)を投入。個の力で突破をはかりにかかと65分、湯澤のドリブルからフリーキックをゲット。「あの位置が得意だったので蹴らせて下さいと言った」と話した中村が右足で直接狙う。低い弾道でゴールへと向かったボールが、ネットへと突き刺さり均衡を破った。

 その後は三澤が「点をとったあと相手に流れがいった」と振り返ったように、平国大ペース。柏俣翔也(2年=前橋育英高)が再三にわたって左サイドからクロスをあげるが、駒大も体を張ったディフェンスで攻撃をシャットアウトし、最後の砦は崩させない。平国大の攻撃を耐え忍んでいた駒大は87分、カウンターから湯澤が中央で仕掛ける。相手の股を抜いたラストパスを中村が落ち着いて決め、今日2点目。開幕ゴールを挙げ自信を得たルーキーが、水を得た魚のように運動量で相手を上回るとダメ押しゴールを決め、そのままチーム一丸となり逃げ切った。

「とにかく勝てたことは収穫。精神的にも大きい」。試合後秋田浩一監督はそう話し、開幕戦の重みを感じた。2ゴールをあげたヒーロー中村も「2部に居ても一試合一試合を全力でやらないと勝てないと思う」と慢心はない。2部優勝、1部復帰の目標へ、新生駒大イレブンの戦いはまだ始まったばかりだ。

[写真]開幕から2得点を挙げ、喜びを爆発させるルーキー中村

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 佐藤亮)

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