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[早スポ]早稲田大vs流通経済大 試合後の早稲田大コメント

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

 満開の桜の下、関東大学リーグ戦が開幕し、大学サッカー界にも『蹴春』が到来した。12大学による2回戦の総当り方式で行われ、上位4チームは全日本大学選手権の出場権を得るこの大会で、昨季、ワセダの順位は5位。あと一歩の差を埋めるためにオフシーズンに練習を積み重ねてきた選手たちは、後半ロスタイムに生まれたMF島田譲(4年=鹿島ユース)の決勝弾で流通経済大に3-2で勝利し、悲願の達成に向けて幸先の良いスタートを切った。

以下、試合後の選手コメント

●DF畑尾大翔主将(4年=F東京U-18)
―試合を振り返って
「前半は0-0ということでしっかりいい守備も出来て、ハーフタイムにも「簡単に勝つことはできない。これがうちのサッカーだ」ということをみんな口々に言っていました。後半は風上にもなり、ここからが勝負だというところで2点取ることができました。ただその後、島田君がPKを外してくれまして……(笑) その瞬間「ヤバイな……」と。そして案の定2点返されて追いつかれてしまいました。去年までであればそこで気持ち的に折れて、もう1点取りに行くという姿勢は出せなかったと思いますが、それでも今日はそこからしっかりと勝ち越すことができたので、その点は良かったと思います」

一冬から春にかけて鍛えてきた走力についてはいかがでしたか?
「相手がボールを回してくるので疲れがちではありましたが、監督からも「能動的に動けば簡単には疲れない」と言われているように、みんな今日は気持ちも入っていましたし、誰一人妥協することなく走り切れたのではないかと思います」

―いよいよリーグ戦が開幕ですね。
「開幕戦を勝利で飾れたことは率直に嬉しいですが、自分自身としては全然出来も悪いですし、主将らしいことも何一つ出来なかったので、ここからもっともっと努力していかなければいけないなと思います。「存在感」をもっと出していきたいですね」

―次節に向けて。
「順大に対しては苦手意識も無いですし、90分間しっかりと自分たちの強みを出し続けられるように準備していきたいです」

●DF菅井順平副将(4年=浦和ユース)
―開幕戦でしたが特別に意識されたりはしていましたか?
「シーズン開幕までに全員で積み上げてきたということで、平常心を意識していたんですけど、やっぱりどうしても開幕戦ということで硬さはあったかなと思います」

―ゴール後に選手やベンチ、スタンドが一体となって喜んでいました。昨季と比べて、チームの一体感の強さを感じましたが?
「去年からチームとして一体感を大事にしてやってきたんですけど、ことしは最初からそういう気持ちをみんなが出してくれました。ベンチに入れないメンバーも悔しいと思いますけど一生懸命応援してくれたので、チームとして戦えたと思います」

―副将として何か意識されていることはありますか?
「プレーの面では声を出すことを意識してやっていたんで、そこは続けてやっていくことと、副将ということでより責任感も出てくるので、もっと後輩にしっかり接していけたらと思います」

―きょうの試合内容については?
「前半は風下で苦しい時間が続く中で、耐えて0-0で折り返すことができて良かったと思います。後半に入って立て続けに点を取れたんですけど、失点してから流れが悪くなって、すごく苦しかったです。ただ、去年にはない、追いつかれてから勝ち越すというパターンが出せたんで、すごく良かったのかなと思います」

―ディフェンス面での課題は?
「開幕戦ということで難しかったんですけど、うちは守備をしっかりしなくてはいけないので、失点は反省しなくてはいけないですね。寄せきれなくてミドルシュートを撃たれてしまった場面など、しっかりビデオを見て反省したいです。きょうは勝ったことだけが収穫だと思っています。次は内容も伴って勝てるように一週間また準備していきたいです」

●MF島田譲(4年=鹿島ユース)
―きょうの試合を振り返って。
「自分達がオフシーズンにやってきたことを出しきるということを意識してプレーしました。それを90分間の中でなるべく長く、と思っていたので勝ちという結果は嬉しいです」

―前半はなかなか両チームとも決め手を書いているように見えました。
「そうですね。ただ攻撃のほうではボールを高い位置で奪うことが出来ましたし、守備でも怖いことはなかったので後半点を取れれば勝てる、と思ってました」

―1点目は逆足でしたが素晴らしいゴールでした。
「いえ、シュートは適当です(笑)ただ、高い位置で奪った後だったので、貴司(近藤)からボールが来る、と思って上がっていたのが良かったと思います」

―PKの失敗の後はどのように気持ちを切り替えましたか?
「何しろみんなに申し訳ないな、という気持ちでした。ただ落ち込んでる気持ちは見せないようにプレーしました」

―最後は苦しい状況から劇的なゴールでした。
「自分で決めたい、という気持ちは特にはありませんでした。ただ、去年までなら同点で終わっていたところを最後まで走りまわって勝つことができたので良かったです」

―最後に次節への意気込みをお願いします。
「まだ22分の1が終わったに過ぎないので、これからも1戦1戦を大切に戦っていきたいです」

●FW富山貴光(4年=矢板中央高)
―開幕戦を勝利しました。
「開幕戦からしっかり勝てるように準備してきたので、それが結果に出て良かったです。開幕戦だけじゃなく、次の試合も気合いを入れてしっかりやっていきたいです」

―試合を振り返っていかがでしたか?
「なかなか落ち着かないゲーム展開でしたが、先制点決めて追加点も奪えて。PKが決まっていればもっと楽な試合だったかもしれません。その後2失点してしまいましたが、最後勝ち越せたのは勝負強さがあるなと思ったので、そこは良かったです。課題が多く見えた試合でした」

―課題というのは?
「流れの悪い時にどういう守備をするか、どういう攻撃をするかを明確にできませんでした。その辺りをもう少しチーム内で具体的に決めて、良い方向に持っていけるようにしなければならないと思います」

―ゴールシーンを振り返っていかがでしたか?
「たまたま目の前にこぼれてきたので、打てば入るだろと思って打ったら入りました。良かったです。」

―ゴール後のパフォーマンスについて
「豪ちゃん(MF白井豪(4年=三鷹高)がケガで出れないので、その分も背負おうと思い、ユニフォームを着させてもらいました。豪ちゃんには戻ってきてほしいので、戻ってくるまで、自分がたくさん点を取りたいと思います」

―ご自身のプレーを評価するとどうですか?
「ばちばちした展開で、もう少し抑えられたらもっと良いリズムになれたと思います。2-0の状況から、追加点を取りに行くことを明確にできなかったので、もっともっと自分が攻撃の面で引っ張っていけるようにしたいです。守備の面でも貢献していきたいです」

―相手が10人になってからの戦い方は?
「戦い方は変わらず、早い攻撃でチャンスを作ろうとしました。相手が10人だということはあまり意識しませんでした」

―榎本選手との2トップはいかがですか?
「誰と組んでもやりやすいとかやりにくいとかはないです。えの(榎本)の特徴を引き出せるようにやっていけたら良いと思います。えの(榎本)が良い顔してプレーできるよう、自分がサポートしていきたいです」

―次節の順大戦に向けて意気込みをお願いします。
「開幕戦しっかり勝てたので、この勢いでまた勝ちたいです。1週間で課題を克服して、勝利をつかめるよう頑張りたいです」

(取材・文 早稲田スポーツ)

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