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[全日本女子選手権]阪口が先制ミドル!!新潟がベレーザ下し、初の決勝進出

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[12.27 全日本女子選手権準決勝 新潟レディース2-1日テレ・ベレーザ 国立]

 第33回全日本女子選手権大会の準決勝が27日に東京・国立競技場で行われた。第1試合では、アルビレックス新潟レディースと日テレ・ベレーザが対戦。新潟が後半7分、なでしこジャパンのMF阪口夢穂のゴールで先制すると、同15分にも追加点。後半33分には失点したものの、2-1で勝利。リーグ戦ではベレーザの2連勝(1-0・2-0)だったが、トーナメントの一発勝負で新潟が白星を勝ち取った。02年のチーム結成以来、初の決勝に進出した新潟は、1月1日に国立競技場で行われる決勝戦でINAC神戸vs岡山湯郷の勝者と対戦する。

 今季のリーグ戦を2位で終えたベレーザと、5位で終えた新潟の一戦は、両チームを合わせて、なでしこジャパンの選手5人が先発に名を連ねた。新潟は4-2-3-1システムを採用。阪口はダブルボランチの一角を務め、なでしこジャパンMF上尾野辺めぐみはトップ下に入った。対するベレーザは、4-3-3システムを敷き、DF岩清水梓はCBで出場。3トップの右にFW岩渕真奈、中央にFW永里亜紗乃が入った。

 前半は静かな戦いとなった。ともに決定機は少なく、ミドルシュートはいずれも枠外。相手を大きく崩す場面もなかった。新潟が右CKからのチャンスに上尾野辺が蹴りいれたボールは、いずれもDFやGKにクリアされた。前半39分には菅澤が右サイドからドリブル突破。DFと並走しながらPA右から放ったシュートはサイドネットに外れた。一方のベレーザも、右CKからのこぼれに永里らが詰めるも、枠内にシュートを打つことはできない。前半を0-0で折り返した。

 試合が動いたのは後半だった。後半7分、新潟の右クロスはPA内でDFにクリアされる。しかし、こぼれに走り込んでいた阪口がPA外右から右足を一閃。低い弾道のミドルシュートはゴールネットへ突き刺さり、先制に成功した。阪口の鮮やかなゴールで勢いづいた新潟は、即座に追加点も奪った。同15分、上尾野辺の右CKにゴール正面にいたMF川村優理が合わせて、ヘディングシュート。ゴールネットへ吸い込まれ、新潟が2-0とリードを広げた。

 このままでは終われないとベレーザも意地をみせる。後半20分には永里に代えて、元日本女子代表のMF小林弥生を投入した。すると同33分、小林の右クロスをGKがこぼすと、PA左に詰めていた途中出場のMF有吉佐織がシュート。1点を返すことに成功した。その後もなんとか追いつこうと、岩渕が左サイドから突破を仕掛け、小林らが積極的に攻撃に絡んでいくも、追加点は奪えない。対する新潟は終了間際に押し込まれる場面もあったが、あと一歩を許さずに決死のクリア。そのまま試合は終了。新潟がベレーザを2-1で下し、初の元日決勝へ駒を進めた。

(取材・文 片岡涼)
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