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欧州スーパー杯を控えるチェルシーがアストン・ビラに勝利し、連勝発進

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[8.21 プレミア・リーグ第3節 チェルシー 2-1 アストン・ビラ]

 プレミア・リーグは21日、昨シーズンのヨーロッパ杯王者のチェルシーが欧州スーパー杯に出場するため、3節のアストン・ビラ戦を前倒しで行った。前半6分にオウンゴールで先制したチェルシーだったが、前半ロスタイムにはFWクリスティアン・ベンテケに同点ゴールを決められてしまう。後半もボール保持率で圧倒するチェルシーは、28分にDFブラニスラフ・イバノビッチが2点目をマーク。この1点を守り切り、チェルシーが2-1で勝利している。

 開幕戦でハル・シティに2-0で勝利したチェルシーは、FWフェルナンド・トーレスをベンチ外にし、ローマが獲得に動いたという報道もあるFWデンバ・バを1トップに起用する。前半6分にはMFオスカルのパスを最終ラインの裏、左サイドで受けたMFエデン・アザールが右足でシュートを放つ。これはGKが弾いたが、ゴール前に戻って来たDFアントニオ・ルナに当たり、オウンゴールとなった。

 早い時間で失点をしたアストン・ビラだったが、その後は粘り強い守備を見せる。チェルシーにボールを持たせ、チャンスらしいチャンスをつくらせない。PA外からオスカルに何本かミドルシュートを打たれた場面以外は、危ない場面はほとんどなかった。迎えた前半ロスタイムには、左サイドをFWガブリエル・アグボンラホーが突破。折り返しをベンテケが受け、左足でシュートを放つ。開幕戦のアーセナル戦でも2点を挙げたストライカーのシュートは、左ポストを叩きゴールに決まり、アストン・ビラが1-1の同点に追い付いた。

 70%のボール保持率を記録しながら、1-1で前半を折り返したチェルシーは、後半も素早いプレスでアストン・ビラからボールを回収し、パスを回す。しかし、強固なアストン・ビラの守備を前に攻めあぐねる時間帯が続く。デンバ・バ、MFフアン・マタがPA内にボールを持ち込み、倒れる場面もあったが、PKも与えられない。

 逆に後半16分には2トップが速攻からチャンスをつくったが、PA外からアグボンラホーが放ったシュートは、わずかにクロスバーを越えて行った。さらに左サイドからベンテケがゴール前に入れたボールをMFアンドレアス・バイマンがボレーで合わせたが、GKペトル・チェフに阻まれた。

 アストン・ビラに流れが傾きかけた後半20分、ジョゼ・モウリーニョ監督が動く。マタとデンバ・バを下げて、FWロメル・ルカクとFWアンドレ・シュールレを同時にピッチに送り出した。最前線のルカクが縦パスを受けることで、最終ラインが低くなり、チェルシーはミドルシュートを打てる場面が増える。しかし、ラミレス、シュールレのシュートは枠を捉えられない。

 それでも後半28分、ルカクがドリブルからファウルを受けてFKを獲得する。距離のある位置からのFKをMFフランク・ランパードがゴール前に入れると、イバノビッチがヘッドでゴールにたたき込み、再びリードした。同33分にはバイタルエリアで細かくパスを回すと、最後はPA内にこぼれたボールをルカクが回収して、鋭い反転から右足でシュートを放ったが、ボールはゴール右に外れている。

 後半41分にはアストン・ビラもバイマンが決定機を迎えたが、左足で放った強烈なシュートはGKチェフにブロックされた。さらに圧力をかけるアストン・ビラは、後半ロスタイムに左サイドからゴール前にロングボールを入れる。PA内でアグボンラホーと競り合ったDFジョン・テリーの腕にボールが当たったが、ハンドは認められなかった。このままチェルシーが2-1で逃げ切り、勝ち点を6に伸ばしている。

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