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ベニテス後任は元銀行員の戦略家…ナポリがサッリ新監督の招聘を発表

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 ナポリは11日、マウリツィオ・サッリ氏の新監督就任を発表した。ナポリは今季まで指揮したラファエル・ベニテス監督がレアル・マドリーの監督に就任。後任としてサッリ新監督を招聘した。契約は1年で、1年間の延長オプションが付いている。

 同氏は12年シーズンから今季までエンポリを指揮。7シーズンぶりにセリエAに復帰した今季は15位と残留に導くなど、シーズン中から手腕に注目が集まっていた。『UEFA.com』が56歳新指揮官の経歴を紹介している。

 ナポリで生まれたサッリ氏は、3歳の時にイタリア中部のトスカーナ州に移住。ただナポリ愛は変わらなかったとのことで、「生まれ故郷のチームを好きになるのは自然なことだ。子供の頃の私は、移住した土地でたった1人のナポリ・サポーターだったよ」。

 アマチュアリーグでの現役生活を終えると、トスカーナ州の下部リーグで指導者としてのキャリアをスタート。戦略家としても知られるサッリ監督は、このころ銀行員としても働いている。

 2001年にイタリア6部リーグで優勝するなど、順調に監督としてのキャリアを積むと、2006-07年シーズンには現イタリア代表指揮官の後任としてアレッツォの監督に就任。コッパ・イタリアでミランにホームで勝利するなど、ジャイアントキリングを演じた。

 2012年にエンポリの監督に就任。14年にセリエAに昇格させると、14-15年シーズンに自身としても初のセリエA昇格を果たした。そしてそこでも上位チーム相手にサプライズを演じ、特に新天地となるナポリとの対戦では4-2で快勝するなど、大きなインパクトを残した。

 これまで弱小クラブを指揮し続けてきたサッリ監督だが、来季はこれまでで最も大きいクラブを率いることになる。初のヨーロッパの舞台でも見せる手腕に注目が集まる。

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