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大会14日目みどころ

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 大会14日目となる22日(現地)はグループE、Fの最終戦となる4試合が行われる。

 もちろん最大の注目は日本時間23日4時キックオフのブラジル戦。グループFでは、ブラジルがすでに決勝トーナメント進出を決めており、残り1枠を日本、クロアチア、豪州で争うことになる。現在グループ最下位の日本が決勝トーナメントに進出するためには、この試合、2点差以上での勝利が最低条件となっている。

 ジーコ監督は累積警告で出られない宮本の代役は坪井と明言しているものの、そのほかのスタメン、システムともに公表しなかった。前日の公式会見でジーコはこう話している。

 「可能性があるかぎり全力で戦う。メンバーはいままでの約70試合は前もって話してきたが、今回は語るべきではない。(ブラジルと戦う)チームは試合前にわかる」

 日本は前回覇者、そしていまだ勝利したことのないブラジル相手にかすかな望みをつないで戦う。

 日本が決勝トーナメントに進むためには、この試合に勝つだけが条件ではない。たとえ日本がブラジルに2点差勝利できても、同時刻に行われるクロアチア対オーストラリアでオーストラリアが勝てば、望みはついえる。同時刻ではあるが、ともに目が離せない試合だ。

 残る2試合はグループEのチェコ対イタリア、ガーナ対アメリカ。全チームに決勝トーナメントの可能性が残っているが、過去2戦でケガ人、退場者や累積警告者が出るなど、どの国も万全の状態ではない。

 現在グループ首位のイタリアは、引き分けさえすれば突破。一方のチェコは勝たなければ進めないだけに、全戦力をかけて戦ってくるだろう。しかしチェコはFW4人登録中、バロシュ、コレルの調子は万全でなく(ともに前節故障欠場)、ロクベンツが累積で出場停止という非常事態。引き分けた場合はイタリアが抜け、チェコはもう1試合のガーナ対アメリカの結果次第となる。

 前節でチェコから金星をあげたガーナは、アメリカに勝ちさえすれば決勝トーナメント進出が決まる。しかもイタリアがチェコに勝てば、引き分けでも進出できる。しかし前節勝利の殊勲者であるA・ジャン、ムンタリの二人が累積警告で出場できない。

 アメリカはガーナに勝てば、進出に向けて一縷の望みがつながる。とはいえ、前節のイタリア戦で二人の退場者を出し、こちらもベストメンバーで戦えない状況だ。

 この日の試合如何で全チームに決勝トーナメント出場の可能性があるEグループ。試合終了の笛が鳴るまで、激闘の連続になりそうだ。

<この日の欠場者>
日本:宮本恒靖 (累積)
クロアチア:R・コバチ(累積)
イタリア:デ・ロッシ(前節レッド)
アメリカ:マストロエニ(前節レッド)、ポープ(前節レッド)
チェコ:ウィファルシ(前節レッド)、ロクベンツ(累積)
ガーナ:A・ジャン、(累積)、ムンタリ(累積)

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