beacon

ミランCEOを悩ます中国の新オーナー…承認を得られず19歳FWの獲得を断念か

このエントリーをはてなブックマークに追加

ミランが獲得を目指していたU-20イタリア代表のFWリッカルド・オルソリーニ

 ミランが1月の移籍市場で、U-20イタリア代表の19歳FWリッカルド・オルソリー二の獲得を断念したことが明らかになった。オルソリーニの代理人ドナート・ディ・カンプリ氏がイタリアのラジオ局『Radio Crc』で明かしている。

 オルソリー二は今季、セリエBのアスコリで19試合に出場し、4ゴールを挙げている。ポジションは左右ウィングやトップ下など攻撃的なポジションをこなす。

 ミランのアドリアーノ・ガリアー二CEOは先日、オルソリーニについて獲得に前向きな発言をしていた。

「好きだね。右サイドでプレーする左利きの選手だ。スソの控えに良いかもしれない。これから成長をする上で道のりは長いが、私と(シルビオ・)ベルルスコーニは若手のイタリア人選手に重点を置いていきたいと考えている」

 しかし、12月に予定されていた中国資本への売却手続きが3月に延期となり、新旧2人のオーナーが存在する中、獲得交渉は簡単には進まない。そんな状況での交渉の難しさをガリアーニCEOは吐露していた。

「新旧2人のオーナーがいると難しい状況だ。交渉を完了するのに、許可も必要になる。移籍市場にはスピードが必要になるのだが…」

 まさにその不安は現実のものとなった。オルソリーニの獲得について、ミランは300万ユーロ(約3億7000万円)のオファーをアスコリ側に提示していたとされている。だが、新オーナーとなる中国グループからNGが出たという。

 ディ・カンプリ代理人は「中国グループから承認を得られなかったとミランから伝えられた」と話しており、ミランのオルソリーニ獲得は暗礁に乗り上げたようだ。

 なお、オルソリーニには、ナポリなどセリエAの複数クラブが興味を示しているとされている。今後の動向は注目されるところだ。


●セリエA2016-17特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP