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財政問題でストライキ続く古豪モデナが規定により消滅へ…105年の歴史に幕

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モデナが105年の歴史に幕を下ろす

 セリエC(イタリア3部)に所属するモデナが除名処分となる。6日、『Goal』の取材により明らかとなった。

 モデナの前会長はアントニオ・カリエンド氏。同氏は2003年、ゴールデンフット賞を設立した人物して知られている。2014年からモデナの会長に就任したものの、クラブ経営は上手く行かず、数か月にわたり、所属選手に対して報酬が支払われず。また、ホームスタジアムであるアルベル・ブラリアの使用料も数カ月間滞納しており、出入り禁止の措置がとられた。10月3日、事態を憂いたサポーターがクラブ事務所に侵入。カリエンド氏が襲撃される事件も発生している。

 先月、経営権はスロバキア企業イタル・スロバキアに移り、元バレーゼ会長のアルド・タッデオ氏を迎えたものの、状況は好転しなかった。10月8日に予定されていたセリエC第8節アルビノレッフェ戦以降は選手によるストライキが続いた。11月5日には第12節サンタルカンジェロ戦が予定されていたものの、事前の発表通り選手はスタジアムに現れず、これでモデナによる試合放棄は4試合目となった。このためイタリアサッカー連盟の規定上、モデナは除名処分となる。

 モデナは1912年に創立し、105年の歴史を持つ古豪。セリエAでは28シーズンプレーし、1947年にはクラブ史上最高位となる3位にランクインした。しかし、最後にセリエAに所属したのは2003-04シーズンにまで遡る。モデナは2015年、セリエBにおいて21位と低迷し、セリエCに降格していた。

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