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日本の“成功例”も紹介…韓国Kリーグで新制度初の高校生デビュー

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2017年に16歳でJ1デビューを果たしたMF久保建英

 韓国・Kリーグ第9節が4月26日に開催され、水原三星に所属する2001年生まれの18歳FWオ・ヒョンギュが浦項スティーラーズ戦(0-1)でプロデビューを果たした。韓国『ヨンハプ・ニュース』は同選手が「準プロ契約」の高校生選手としてKリーグ史上初めてプロのピッチに立ったと報じている。

 同紙によると「準プロ契約」の制度は2018年から開始。クラブがユースに所属する高校2〜3年生の選手と、最大2年間の契約を結ぶことができるようにする制度だという。

 Kリーグでは現在17歳以上からプロ契約を結ぶことができるが、プロ契約を締結した選手はユースでプレーすることができなくなる。同紙は「若い年齢でプロ契約を結んだ選手は、ほとんどの時間をベンチで過ごすことになる」とその問題点を指摘し、「韓国プロサッカー連盟は、これらの問題を解決しようと2018年3月の理事会で『準プロ契約制度』を導入した」と経緯を説明している。

 この制度により、準プロ契約を結んだ選手はKリーグの試合とユースリーグの試合の両方に出場できることになった。そして今回、新制度の導入後初めて準プロ選手の高校生として、水原三星のオ・ヒョンギュがデビュー。なお、高校生のKリーグデビューはこれが2度目で、最初の事例は蔚山現代で活躍したGKキム・スンギュ(現神戸)となっている。当時は準プロ契約制度がなく、高校1年生時の2006年にプロ契約を結んだ同選手は、2008年11月に途中出場でKリーグデビューを果たした。

 また、同紙は「日本もかつて準プロ契約制度と同様の『2種登録』の制度を通じ、有望株の発掘へ積極的に乗り出した」とJリーグの制度も紹介。「日本最高の有望株に挙げられる久保建英(FC東京)は2種登録を経て、(プロ契約後の)2017年に16歳でJ1デビュー。リーグを代表する『神童』に成長した」と伝えている。

 韓国サッカー連盟は新制度に関して「オ・ヒョンギュの事例のように、今後も準プロ契約によって有望株の早期発掘が増え、プロデビューも早くなるだろう」と展望し、「Kリーグのクラブがユースクラブへの投資を強化するように誘導する効果もあるだろう」と先を見据えているようだ。

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