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イタリア大物代理人が今夏の補強を分析「インテルは売却に見合う補強。期待外れは…」

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 今夏のメルカートについて、イタリア紙『トゥット・スポルト』が5日、特集を組み、イタリアを代表するワールドクラスの代理人による分析を紹介した。

 かつて元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノのレアル・マドリー移籍や、スペイン代表FWアルバロ・モラタのユベントス行きを実現させた経験を持つ代理人のジュゼッペ・ボッツォ弁護士は、セリエA各クラブの補強についてこのように分析する。

「インテルは売却に見合う補強を行った。ミランは(サンドロ)トナーリや(ブラヒム)ディアスを引き留め、(フィカヨ)トモリの買い取りも行い、戦力を維持した。さらにローマも興味深い。ベンチには、(ジョゼ)モウリーニョのようなマエストロが座っており、各選手から300%の力を引き出すことができるはず。個々の能力を上回るような成績を残すことができるだろう。それからフィオレンティーナも面白い。(ドゥシャン)ヴラホビッチを引き留めることができたが、これは重要な補強を行ったようなものだ。また各ポジションも補強されている」

■ユベントス再建の中心はキエーザに

 続いてボッツォ氏は、イタリア王者の座から陥落したばかりのユベントスの補強に言及。持論を展開した。

「ユベントスはやや期待外れだったが、妥当な範囲内だ。10年間の覇権が終わりを迎え、リセットが必要になるのは当然だろう。それから我々は今、パンデミックから抜け出そうとしているところだが、考えてみて欲しい。クリスティアーノ・ロナウドは、スポーツ面だけでなく、商業面においてもクラブのけん引役になるはずだった。しかし彼が在籍した3シーズンのうち、2シーズンが世界的緊急事態の最中だった」

「ユベントスはこの点において、他のクラブよりも大きな犠牲を払うことになったと言える。C・ロナウドという強みを活かせたのはスポーツ面のみだった。加えて1人の選手の力では、チャンピオンズリーグで優勝できないことも改めて明らかになった。またユーベはフリーで多くの選手を獲得したが、戦力にはならず、その給料が重荷になっている」

「それでも(マヌエル)ロカテッリを獲得したし、カイオ・ジョルジも興味深い。ブラジルの友人たちから良い話ばかり聞いている。おそらくユーベはあと1年間、移行期間が必要になるはず。その後、ヨーロッパにおいても競争できるチームになるだろう。さらに私はもう1つ確信している。(フェデリコ)キエーザも新シーズンの新たな補強であること。彼はどんどんチームにフィットしており、存在感も増した。彼こそ、ユーベ再建の中心に据えるべきカンピオーネ(王者)だ」

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