元ブラジル代表のロベルト・カルロス氏は、現役時代に自身が得意としたフリーキックについて語った。

　現役時代にはブラジル代表として2002年ワールドカップ制覇に貢献し、所属したレアル・マドリーでは3度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたカルロス氏。先日にはイングランドのアマチュアリーグに48歳の同氏が出場したというニュースも出回っていた。

　そんなフットボール史を代表する左サイドバックの代名詞と言えば左足から放たれる強烈なフリーキックだ。カルロス氏は『UEFA.com』でフリーキックの極意について語っている。

「最大限の集中力、壁を見て、ゴールキーパーを見て、そしてもちろん絶対に得点するという信念を持たなければいけない。フットボールにおいて最高のことはフリーキックを決めることだ」

「フリーキックに関して言えば、常にボールの最も固い部分、バルブのところを蹴るようにしていた。ボールを強く叩くことに集中し、ボールのこの部分を蹴ることでボールが異なる動きをしてゴールに向かっていく。だから、私はフリーキックからたくさんのゴールを奪えた。助走を取ることでボールをゴールに飛ばすためのさらなるスピードを生み出すことができた。ボールからとても離れていたのは、しっかりとした狙いがあったからだ」

「ボールを蹴る3通りの方法があった。ストレート、インサイド、そして私が最も気に入っていて、ゴールキーパーが予測できなかったのがアウトサイドで蹴る方法だ。これがまさしく私のボールの蹴り方だ」

　また、ファビアン・バルテズを打ち破った1997年のフランス戦での衝撃弾についても語った。

「私は常にアウトサイドでボールを叩くから、バルブが私に向くようにボールを置いた。いつだってこのようにボールをセットしていた。助走を取って、ゴールを見て、壁を見て、ゴールキーパーのポジショニングを頭に入れて、そしてボールを本当に強く叩いた」

　UEFAチャンピオンズリーグではDF史上最多となる17ゴールをマークし、そのうちの7ゴールをフリーキックから決めたカルロス氏は、フリーキックの名手についても言及し「ロベルト・カルロスに続く最高のフリーキックのキッカーはクリスティアーノ・ロナウドだ。でも私の次だ!」とも主張していた。