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準々決勝で奇跡の同点弾のトルコFWセミフ「ドイツはトルコに恐怖を覚えている」

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 「奇跡」の逆転勝利で快進撃を続けるトルコ。25日のEURO2008準決勝のドイツ戦を前に、ここまで途中出場で2得点を決めているFWセミフ・シェンテュルクは「誰もがドイツを本命視している。だが、それが私たちのモチベーションをさらに高めている」と語り、番狂わせに自信を見せた。
 トルコはエースのFWニハト・カフベジがケガで戦線離脱したため、ドイツ戦はセミフの先発が濃厚だ。11日のスイス戦(2-1)で同点ゴールを決め、その後の快進撃の口火を切るゴールを挙げると、準々決勝・クロアチア戦では延長終了間際に0-1とリードされた直後に同点弾を決め、チームを窮地から救った。uefa.comによるとセミフは先制を許した瞬間、「正直言って、私たちの大会は終わったと思った」と敗戦を覚悟したという。「しかし相手が得点した後、ファティ・テリム監督がボールを前線に入れるよう指示した。私は目の前に落ちたボールをシュートした。神の助けもあって、記憶に残るゴールを決めることができたんだ」と語った。
 多くの負傷者、出場停止選手を抱えるトルコ。戦前の予想では厳しい戦いになると考えられているが、セミフは「ドイツ戦では自信を持って戦う」と力を込める。「私たちはこれまでの成績を誇りに思っている。試合は一発勝負で、負けた方は敗退となる。ドイツはトルコに対し恐怖を覚えているはずだ」と言い切った。

(文 西山紘平)

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