beacon

W杯欧州予選2組展望

このエントリーをはてなブックマークに追加
ギリシャ
イスラエル
スイス
モルドバ
ラトビア
ルクセンブルク

 W杯欧州予選2組は、欧州予選全9組の中で最新FIFAランク15位以内のチームがひとつも無いという、いささか地味なグループ構成となっている。

 04年の欧州王者ギリシャは、第1シードの恩恵を存分に受けたといっていいだろう。ライバルのイスラエル、スイスに絶対的な力は無く、惨敗を喫したEURO2008から立て直す時間はあると見ていいはず。

 第2シードのイスラエルは近年のFIFAランクとUEFAランクでこそ健闘しているものの、EUROを含めて欧州予選を突破した実績は無い。MFヨッシ・ベナユンが同国最大のスターだが、全体的にタレントも小粒となっている。

 一方、第3シードまで落ち込んだスイスにとっては、今回の組み合わせ結果は胸を撫で下ろす結果となったことだろう。自国開催のEURO2008でこそ惨敗を喫したが、DFフィリップ・センデロス、MFギョクハン・インレル、FWエレン・デルディヨクなど、各ポジションに伸びシロのあるタレントが充実しており、2組の中心となる戦力は十分にある。

 また、モルドバ、ラトビアといった小国も上位3チームに絶対的な戦力が無いことから、初のW杯出場も決して夢物語では無いだろう。特にラトビアは、EURO2004でポーランド、ハンガリー、トルコの中堅国を撃破して本大会に駒を進めた実績があり、今予選では当時の再現を狙ってくるはずだ。

 いずれにせよ混戦が予想される同組。ギリシャ、イスラエル、スイスの戦力は互角と見てよく、モルドバ、ラトビアまでチャンスがある。予想外の展開が待ち受けていても不思議では無いだろう。

W杯各大陸予選一覧
各国のW杯予選ジンクス・データはこちら
(文 宝田雅樹)

「ゲキサカ」ショート動画

TOP