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W杯欧州予選3組展望

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チェコ
ポーランド
北アイルランド
スロバキア
スロベニア
サンマリノ

 W杯欧州予選3組も、2組同様飛び抜けた存在の無い混戦が予想されるグループ構成となっている。

 本命と目されるチェコも、MFパベル・ネドベド、FWヤン・コラーら大黒柱が抜けて過度期を迎えており、絶対的なタレントの存在は無し。予選中にチーム作りを行うことになり、失敗に終われば予選敗退の悪夢も充分にありえる。

 一方、対抗馬のポーランドは絶対的なタレントこそいないが、近年では予選で安定した力を発揮。06年W杯ではイングランド、EURO2008ではポルトガルと同居しながらも危なげなく予選を突破している。比較的組み合わせに恵まれた今予選ではチェコに代わってグループを引っ張る存在になる可能性は充分にあるだろう。

 また、絶対的な点取り屋を擁しているという面では、このグル-プでは北アイルランドに一日の長がある。86年W杯以来、主要国際大会から遠ざかっている同チームだが、FWデイビッド・ヒーリーは北アイルランド史上、最多得点数を誇るストライカー。EURO2008予選ではあのスペインからハットトリックを達成し、断トツで同予選の得点王に輝いている(2位に3点差)。今グループでは最大のタレントといっても過言では無いだろう。

 そのほか、06年ドイツW杯でプレーオフまで進出し、EURO2008予選では全50チーム中2位となる大量33得点を挙げたスロバキア、EURO2000、02年W杯と連続で予選を突破したスロベニアと曲者が揃っており、予断を許さないグループとなっている。

 本命のチェコ、ポーランドもこれらのチームと一緒に混戦に巻き込まれる可能性は十分にあり、サンマリノを除いた全5チームが横一線と見ていいだろう。

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(文 宝田雅樹)

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