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W杯欧州予選5組展望

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スペイン
トルコ
ベルギー
ボスニア・ヘルツェゴビナ
アルメニア
エストニア

 W杯欧州予選5組は、EURO2008王者スペイン、同ベスト4のトルコ、北京五輪ベスト4のベルギーが同居する注目の組み合わせとなっている。

 このグループの大本命スペインには不安要素らしいものは見当たらない。EURO2008を圧倒的な強さで制したメンバーがそのまま残り、ルイス・アラゴネス氏の後を継いだビセンテ・デルボスケ新監督もR・マドリー(スペイン)で欧州CLを制覇した名将。さらに、FWボージャン・クルキッチに代表されるように若手の底上げもあり、磐石の体制で予選に臨める。

 そのスペインの対抗馬に目されているトルコだが、短期決戦のトーナメント戦とは裏腹に、長丁場となる予選では毎回苦戦を強いられている。EURO2008で活躍したMFアルダ・トゥランら好タレントを多数擁しているとはいえ、ベルギーやボスニア・ヘルツェゴビナ相手に取りこぼすようなことがあれば、今回も苦戦は免れないだろう。

 02年W杯以来主要国際大会から遠ざかっているベルギーには、北京五輪で4位に入る活躍を見せた若手の台頭が鍵を握る。上手くはまれば近年の不振を払拭する成績を望めるはずだ。

 そのほかでは、近年力を付けているボスニア・ヘルツェゴビナには幾ばくかの可能性があるが、アルメニアとエストニアにはこのグループを勝ち抜ける力は無いだろう。

 スペインの優位は動かず、予選に強い過去の実績を加味して、このグループを支配するのは濃厚。トルコとベルギーが2位争いを繰り広げると見られ、そこにボスニア・ヘルツェゴビナが絡めるかどうかという構図になるはずだ。

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(文 宝田雅樹)

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