イタリア
ブルガリア
アイルランド
キプロス
グルジア
モンテネグロ

　W杯欧州予選8組には現世界王者イタリアが組み込まれ、ブルガリア、アイルランドらとしのぎを削るのが予想される。

　王者イタリアの予選突破は極めて濃厚と言えるだろう。EURO2008では歯車が噛み合わずベスト8で散ったが、ロベルト・ドナドーニ監督の解任を受けて、06年W杯でチームを世界制覇に導いたマルチェロ・リッピ監督が復帰。W杯優勝経験者も多数健在で、最近の主要国際大会でことごとく予選落ちしているライバル相手に後塵を拝すとは考えづらい。

　そのイタリアの対抗馬はFWディミタル・ベルバトフを擁するブルガリアと、FWロビー・キーンを擁するアイルランド。両チームともに絶対の信頼を置けるエースを抱えており、彼らの出来がチームの命運を左右するだろう。
　また、アイルランドのイタリア人ジョバンニ・トラパットーニ監督の手腕にも注目だ。

　W杯予選初参戦のモンテネグロは未知数。07年にセルビアから分離独立を果たした新興国は国際Aマッチで9戦3勝2分4敗。強豪国ではノルウェーに勝利経験があるが、5月にはルーマニアに0-4と大敗するなど苦戦は免れそうに無い。

　キプロスやグルジアにも予選突破を果たす力は到底あると思えず、同グループはイタリアの勝ち抜けが濃厚で、ブルガリアとアイルランドが2位争いを繰り広げるだろう。

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(文　宝田雅樹)