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イングランド、ジョー・コールの2得点で白星発進

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Text alert@中島(グラスゴー)

 10年W杯欧州予選が開幕し、イングランドがMFジョー・コールの2得点でアンドラを下した。

 MFスティーブン・ジェラード、DFリオ・ファーディナンドを負傷で欠くイングランドは、最終ラインに5人のDFを並べたアンドラに苦しめられた。MFガレス・バリーを中心に圧倒的なボールポゼッションを誇るも、アンドラはフィールドプレイヤー全員が自陣に引いてスペースを与えない。試合序盤こそ代表初先発を飾った右MFセオ・ウォルコットがドリブル突破でチャンスを作り出したものの、得点に結びつけることはできず、前半を0-0で終えた。

 後半開始前、イングランドのファビオ・カペッロ監督はFWジャーメイン・デフォー、MFスチュワート・ダウニングに代えてFWエミール・ヘスキー、MFジョー・コールを投入。この交替策が後半4分、先制点につながる。ランパードのFKをDFジョレオン・レスコットが右サイドに流し、フリーのジョー・コールがボレーシュートを豪快に叩き込んだ。

 得意のセットプレーで相手の堅守をこじ開けたイングランドは後半9分、今度は流れの中から追加点を奪う。FWウェイン・ルーニーが中央からスルーパスを縦に送り、右サイドから走り込んだジョー・コールが落ち着いて流し込んだ。

「ジョー・コールは1-1の引き分けに終わった(8月の親善試合)チェコ戦で試合終盤に同点ゴールを決めた。そして今日は2得点を挙げた。クロアチア戦の先発メンバーはまだ決めていないが、もちろん彼は私のプランに入っている」

 低調なパフォーマンスに終わったアンドラ戦の後、こう語ったカペッロ監督。10日には、EURO08予選で苦汁を飲まされたクロアチア戦が控える。不満を表しているイングランドサポーター、メディアを満足させるには結果だけでなく、それに伴う内容も求められる。

(文・中島大輔)

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