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　この1週間、ドイツ国内のスポーツ新聞の見出しは、常にバイエルンに対するルーカス・ポドルスキの不平不満発言で満たされていたが、そのポドルスキが9月6日に行われた2010年W杯予選対リヒテンシュタイン戦でしっかりと答えを出してみせた。
　9月7日付ドイツ・ビルド紙は、ポドルスキーの気持ちを代弁するかのように「バイエルンよ!!しっかりと見たか?」と見出しをつけ、彼の活躍を賞賛した。

　この試合でポドルスキは、必死に動き、懸命に飛びまわりしっかりと答えを出して見せたとし、関係が上手く行ってない、バイエルンのウリ・へネスマネージャーにも、勇気溢れる素晴らしいゴールで返事をしたとしている。1点目2点目とゴールを決めたポドルスキであるが、特に1点目の足を振りぬくスピードは、コンパクトでありながら豪快なものであった。
彼のコンディションがトップフォームであることがこの試合で証明されたともいえるプレーだった。

　今後は、いつバイエルンのクリンスマン監督が、彼を先発として起用するかに注目が集まるところである。一部報道では、スペインR・マドリーのベルント・シュスター監督が冬休みに彼を呼び寄せたいとしているが、もしこのままバイエルンのベンチに座り続けるならば、ポドルスキもドイツに残る理由はないはずである。クリンスマン監督も、リーガ再開後に早速の手を打たないとポドルスキを失うことになりかねない。今後の両者の関係に注目したい。

(文　福岡正高)