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[AFC U-16選手権]イエメン失格で日本の準々決勝の相手が急遽サウジに変更!

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 ウズベキスタンで行われているAFC U-16選手権。今大会で日本と同組に入りグループ1位通過をしていたイエメンがオーバーエイジの選手を起用していたことが発覚。大会主催のAFCが12日、イエメンを失格処分とし、この関係で本日(現地12日)行われる日本の決勝トーナメント1回戦(準々決勝)の対戦相手がオーストラリアから急遽サウジアラビアに変更することを発表した。

 AFCによると、U-16イエメン代表として大会でプレーしたウェサム・サレー・アーメド・アル・ウォラフィが10月8日の橈骨(前腕部尺骨の外側)の磁気共鳴装置(MRI)によるテスト対象者となっていたが、このテストの結果、AFCとFIFAの医学エキスパートによる合同パネルにおいて、同選手が大会年齢規定の16歳を越えているという見解の一致に至ったという。

 この「年齢制限規定違反問題」についてAFC規律委員会にも図られ、大会規約や根拠の重要性、イエメンチームマネージャーからの説明などを含む様々な要因を熟慮した結果、イエメンは11日の段階では参加資格規定に違反していないとの結論に至っていた。
 これを受けてAFC規律委員会は同決定によって影響を受けるチーム(方面)からの上訴を許可。
 するとオーストラリアサッカー協会が12日午前、AFC上訴委員会に対して上訴を行ったため、同委員会はこのケース全体を見直した。その結果、イエメンが同大会の大会規約第27条g項への深刻な違反があると判断が決定された。

 AFC上訴委員会は「AFCがウェサム選手に同結果が現れたこの検証プロセスを保障し、このMRIテストが同選手がグレード6の橈骨の持ち主であると立証しているのであれば、同選手はAFC U-16選手権への出場資格を持たない」としめくくった。

 大会規定第27条g項では、参加資格を持たない選手を起用したことが発覚したメンバー協会のチームの試合は没収試合となる、としている。当該選手(ウェサム選手)は日本戦含む予選ラウンドの全3試合に出場していた。
 この結果、イエメンのグループリーグ全3試合が没収試合となることを決定。イエメンの全3試合は規定によりすべて0-3でイエメンの敗戦という記録になり、最終戦のイエメン戦を1-2で敗れていた日本の記録も3-0で日本の勝利とされた。
 このイエメンの失格処分を受け、準々決勝当日午前にグループDの順位が以下のように変更。

1位:日本(9)
2位:UAE(3)
3位:マレーシア(3)
4位:イエメン(0)

 このため、12日にMHSKスタジアムで行われる準々決勝の対戦カードも変更となった。グループ首位となった日本はサウジアラビアと、オーストラリアはグループ2位となったUAEと対戦することが急遽決定された。

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