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日本vsウズベキスタン ウズベキ監督会見要旨

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[10.15 W杯アジア最終予選 日本1-1ウズベキスタン 埼玉]

 W杯アジア最終予選は15日、各地で第3節4試合を行い、ここまで1戦1勝の日本代表は埼玉スタジアムにウズベキスタン代表を迎え、ホーム初戦を戦った。前半27分、FWシャツキフに先制点を決められる苦しい展開だったが、同40分にFW玉田圭司(名古屋)が同点ゴール。後半も勝ち越し点を狙って攻め立てたが、ゴールが遠く、1-1で終了。ホームで負けに等しい引き分けを喫した。
以下、ウズベキスタン代表のカシモフ監督会見要旨

●ミルジャラル・カシモフ監督
「興味深くかつ厳しい内容の試合だった。私たちはカタール・オーストラリアにすでに2敗を喫しておりあとがなかった。なんとか勝ち点をとりたかった。
 日本と戦うにはしっかりと守らなくてはならなくなることはわかっていた。その厳しさに耐えたご褒美に結果を得たと思う。
 得点した16番シャツキフを15番のゲインリフにかえたのはゲインリフのフレッシュなコンディションでの彼のテクニックに得点を期待したからだ。
 私たちは、時間のないなかで日本チームを研究した。研究して得た成果を指導した。選手たちは、よくその指導を受けてくれた。
 10番の中村俊輔選手が左サイドで、左足で、素晴らしプレーをすることはわかっていた。わかっていたが、前半の得点は、彼のプレーにディフェンスが対応できなかったことによって成立した。(言下にセットプレーなどについては研究の成果が多いにあったということ感じた)
 ここでなんとか勝ち点をとったことはとても選手たちを勇気づけることになるだろう。この1点は私たちにとってとても大きい1点だ。ワールドカップ予選を最後までがんばりたいと思う。(終わらなくてよかったという表情)
 背の高い選手を有効に使うプレー? 日本だって2番の中澤や4番のトゥーリオのように大きい選手はいる(かなり細かく日本を察知している様子)日本は、パスを回してボールをキープするサッカーをする。相手にプレスもかける。だからロングボールで背の高い選手にぶつけるようなパワープレーはボールを失うだけで有効でないと考えた。選手には「ボールを相手に渡すな、できるだけコントロールしろ」と指示をした。日本の得意なパス回しを封じることを考えた。
 私たちは勝ち点が欲しかった。守るといっても90分守るというわけにはいかないのだ。プレスして攻撃をしないと勝ち点はとれない。守るだけということは考えられないことだ。
 カタールとオーストラリアに負けたけれど私は日本が両者より強いと思う。どこが強いかというと中盤の力だ。私は個人的にも日本のパス回しサッカーが好きだ。
 ジーコとはタシケントでゆっくりと日本チームについて話をした。そのひとつひとつが今日の試合にとても役にたった」

(取材・文 戸塚隆)

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