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鄭大世、豪快ヘッドも実らず

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 川崎フロンターレの北朝鮮代表FW鄭大世(24)が15日、W杯アジア最終予選・イラン対北朝鮮戦に出場。アウェーでの大一番で5-4-1の1トップを務めた鄭は、味方がロングボール中心の攻撃を繰り返す中、前線でのポストプレーやスペースへの飛び出しなど奮闘した。
 1点を追う前半ロスタイムには、中盤でボールを受けると鋭い反転から一気にゴールへ迫りMFムン・イングへラストパス。後半17分にはゴールまで約30mの距離から思い切って放ったミドルシュートがゴールをとらえた。このシュートは相手GKの好守に阻まれたが、0-2となった後の26分、MFホン・ヨンジョの右FKを打点の高い豪快なヘッドでたたき込み、1点差とした。
 鄭のゴールで勢いに乗ったチームは、この後再三相手ゴールに迫る。ただ、立て続けに決定機を作るものの、イランGKセイェド・ラーマティの好守の前に同点ゴールが奪えない。鄭の右足FKもゴールを大きく外れるなど、チャンスを活かせず、北朝鮮代表は今回のW杯予選初黒星を喫した。
 チームはこれで1勝1分1敗。日本で成長し“アジアのルー二―”とまで呼ばれるようになったストライカーは、W杯出場へもう負けるわけにはいかない。

(文 吉田太郎)
 

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