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本田、オランダ開幕戦PSV戦でヒールアシスト&豪快ボレー魅せた

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 オランダ1部・エールディビジは2日、第1節のPSV対VVVの一戦が行われた。試合はPSVが先行する展開も、今季1部昇格を決めたVVVが本田圭佑の1ゴール1アシストの活躍で3-3と引き分けた。

 昨季2部リーグのMVPとしてチームの昇格に貢献した本田は「移籍問題」をひとまず封印し、09-10シーズンの開幕戦で背番号10をつけて先発出場を果たした。

 しかし前半は地力で勝るPSVが優勢に試合を進める展開。27分には07-08シーズンの僚友FWノルディン・アムラバトに先制されると、41分にもスウェーデン人MFオラ・トイボネンにゴールを決められ、前半だけで0-2とリードを許す。

 前半はトップ下に入った本田だったが、後半右MFの位置に入ると、右に流れるFWサンドロ・カラブロとのコンビで右サイドからチャンスをつくっていく。そして53分にはPA外中央から本田が意表を突いたヒールキックでFWアフメド・アハハウイに渡すと、アハハウイがこれを決めて、VVVが1点を返す。
 さらに54分には本田が右サイドをDF3人を抜くなど一人で切り崩し、GKとの1対1にまで至るが、ここはスウェーデン代表GKアンドレアス・イサクションに阻まれゴールならず。しかし本田の存在感はさらに高まりを見せていく。60分、VVVの左CKにあわせてPA内の本田がマークを振りきると、ノートラップでの豪快ボレーがネットに突き刺さる。VVVはついに同点とする。

 昨季リーグ制覇を逃し、「屈辱」の4位に終わったPSV。どうしてもこの開幕戦では「格下」相手に1勝がほしいという意識は、73分にアムラバトに代えてFWダンコ・ラゾビッチを、79分にはボランチのMFティミー・シモンに代えてFWダニー・クーフェルマンスを投入するなど、攻撃的な交代策に如実に現れていた。すると77分、右クロスからクーフェルマンスが決定的なボレー。そして82分、PSVの左CKから、トイボネンがこの日2点目をダイビングヘッドで決めて3-2と勝ち越しに成功する。

 しかし試合はまだ終わっていなかった。85分、PSV陣内で21歳DFディルク・マルセリスからボールを奪ったFWルベン・スハーケンが中央を独走。最後は防ぎに入ったDFカルロス・サルシドをも振り切ってのシュートを決めて、3-3と再びゲームを振り出しに戻した。

 試合はその後もPSVが支配する展開が続いたがゴールは奪えず、PSVホームの観客から大ブーイングが響き渡る中、試合は終了。
 今季1部復帰したVVVは本田の1ゴール1アシストの活躍で強豪PSVから勝ち点1を奪取した。試合後、本田はテレビインタビューで「今日は非常に難しい試合だったが、3点も取ることができた。アウェーで勝ち点1は十分幸せ。(自身のゴールについては)ナイスゴール」と英語で答えてみせた。

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