beacon

ベッケンバウアー、苦しい胸の内

このエントリーをはてなブックマークに追加
Text alert@ケルン

 25日付ドイツビルド紙では、現在ブンデスリーガで6位に低迷するバイエルンのルイス・ファンハール監督を呼び寄せたことについて同チーム会長のベッケンバウアー氏と以下のようなやり取りをしている。

ビルド紙(以下ビ):現在バイエルンは、昨年のクリンスマン体制と同様に控えめな場所にいます。さらに、CLではひどい状況です。バイエルンは監督選びに失敗したのではないでしょうか?
ベッケンバウアー会長(べ):こたえは、NEIN(いいえ)だ。ルイス・ファンハールは長期にわたり成功し、大きな能力を示してきている監督だ。両氏を比べることはできない。ユルゲン・クリンスマンは、選手の気持ちを刺激することを得意とする監督だった。ファンハールは、サッカー教師だ。彼は戦術家であり、ひな型をつくることを得意とする監督だ。両者は炎と水だ。
ビ:しかし、今のところ成功とはいえない状況ですが?
べ:ファンハールは今途方に暮れ、解答を見つけ出そうとしているような感じに見える。
ビ:彼には残りどれだけの時間あるのですか?
べ:問題はリベリが消えていることだ。さらにこれから怪我で8週間離脱することになっている。ゼ・ロベルトもいない。彼は、試合を組み立てることができるだけでなく、試合を落ち着かせることでできる選手だった。
ビ:それゆえに、多くの補強を行いました。マリオ・ゴメスには大金を支払いましたね
べ:今のところ、効果的な補強をしたとは言えない。ゴメスは、先日のCL戦で残りの12分に出場したが、チャンスを活かすことができなかった。とても期待していたのだが。ルカ・トニも以前はもっと働いてくれたのだが…。
 ベッケンバウアー氏の苦しい胸の内が見えるインタビューだった。

 なお、恒例となっているビルド紙WEB版でのアンケートでは、今回「ファンハールはクリンスマンより早くクビが飛ぶか?」の質問に、72%のファンがYESとこたえている。

(文 福岡正高)

▼関連リンク
指導者、学生必見:点を取るためのドイツサッカー

TOP