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ブレーメンを率いる名将シャーフ

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トーマス・シャーフ(ベルダー・ブレーメン)は、ブンデスリーガで最高の監督か?

11月28日付ビルド紙では、今シーズン再び素晴らしいチームを作り上げてきたトーマス・シャーフ監督に注目している。ブレーメンは29日現在暫定首位につけている。

「再びブレーメンは上昇し始めている」
「ブレーメンのサッカーは再びマジック・フットボールになりつつある」
 同紙はこうブレーメンを評価している。そのチームを率いているしゃー不監督とはどのような人物か?同紙は以下のように続ける。

 シャーフ監督は1999年、選手時代を過ごしたブレーメンのトップチーム監督に就任。その頃、ロシアではエリツィンが大統領で、通貨はマルク、バイエルンはマンU(イングランド)に最後に撃沈させられた年であり、以来同チームを指導し続けている。

 ブンデスリーガ前節の対フライブルグ戦では6-0の大勝。にもかかわらずシャーフの顔には笑みが見られない。
「私はよく笑う人間だよ。ただみんなの前ではあまり笑わないだけだよ」同監督はこう答える。

 私生活ではスキャンダルもなく、妻のアストリッドとは19年間幸せな結婚生活を送り続け、携帯番号も一度も変えたことがなく、未だに解任されたことのない人間だ。彼の中で一番の変化をみることができたのは、彼のひげだけだ。最近の彼のひげは少しだけ長めに処理がされている。
 ビルドはこう質問する。(以下ビ)
「あなたはブンデスリーガ最高の監督ですか?」
シャーフ監督はこう答える。(シャ)
「そんな質問をしないでほしいね。リーガには素晴らしい監督がたくさんいる。だからランキングなんて意味がないよ」
ビ「どのように、ブレーメンを成長させているのですか?」
シャ「我々は常に質の高い選手の確保に努めている。アロフォスマネージャーにいつもこう聞くんだよ『彼のことをどう思う?』そして、その選手の素晴らしい将来を描けたら、彼のために何かの決定をするんだよ」
ビ「選手には何をつねに伝えるのですか?」
シャ「大切なことは、サッカーと人間性。そしてつねに魅力的なサッカーでさらに成功を収めること要求する。そして、この目まぐるしく変化し続ける時代の中で、寛容さと他の人への寛容さを大切にしたい。そうやって、私は自分の仕事を続けてきた。だからそのことを選手へ伝えたい。でも新聞には、シャーフはモラルにうるさい人間だって書かないでくれよ」
ビ「権威とはなんですか?」
シャ「私は信頼される人間でないといけない。もしとても大きな責任を預かった時には、感情に動いてしまうような人間ではいけない」
ビ「なぜ契約更新を行わないのですか?」
シャ「何もないよ、みなさんがそう望むなら、もう一度サインするつもりだ」
ビ「バイエルンが次の監督候補に貴方の名前を挙げているそうですが、何か聞きましたか?」
シャ「いいえ、何も聞いてない」
ビ「シャーフ監督は死ぬまでブレーメンにいるのではないか?と言われることに不快感はないですか?」
シャ「それぞれみんな言いたいことを言うものだよ。私はとても寛容な人間だからね」

 恒例ビルド紙ネット版のアンケートでは、85%の人が、彼がブンデスリーガでつねに素晴らしいチームを作ることができる最高の監督だと称えている。

(文 福岡正高)

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