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開催国の南アフリカ、最悪の抽選結果に

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 10年W杯を開催する南アフリカが悪夢に見舞われた。

 4日(日本時間5日)にケープタウンで行われたGL組み合わせ抽選会の結果、南アフリカのA組には現在4大会連続で決勝トーナメントに進出しているメキシコ、過去2度の優勝を誇るウルグアイ、98年の覇者で前回準優勝のフランスが入るという、考えうる最悪の組み合わせとなった。

 この3チームはいずれも最新FIFAランク20位以内、シードチームを除いた平均FIFAランクでは全GL中、断トツのトップとなっている。また、過去のW杯出場回数も3チームともにいずれも10回を超えており、戦力、経験、実績のあらゆる面で南アフリカを上回っている。

 なお、南アフリカを除いた3チームは互いに伝統国だけあって、これまで幾多の戦いを繰り広げている。メキシコとウルグアイは近年の公式戦では07年南米選手権の3位決定戦で対戦。この時はメキシコが3-1の勝利を収めている。また、同大会では4度対戦しており、招待国のメキシコが2勝2分とウルグアイを圧倒。W杯では66年W杯のGL(2-2)以来の対戦となる。

 フランスとメキシコの最近の公式戦は01年コンフェデレーションズ杯のGL。この時は世界王者だったフランスがメキシコを4-0と粉砕。W杯では66年以前に3度GLで対戦しているが、フランスの2勝1分となっている。

 ウルグアイとフランスは02年W杯GLでのスコアレスドローが記憶に新しい。それ以前では66年W杯のGLで対戦。この時はウルグアイが2-1の勝利を収めている。

 GL展望はフランスの突破が堅いか。今大会はまさかのシード落ちとなったが、トップシードの中では力が格段に落ちる南アフリカと同居するという幸運に恵まれた。2位争いはメキシコとウルグアイの間で行われそうだが、自国と同じ高地での大会ということもあり、ウルグアイとの相性の良さも相まってメキシコが若干、有利と見る。一方、南アフリカのGL突破は厳しいと見るのが妥当な判断だろう。いかに地の利があるとはいえ、今回は相手が悪すぎる。史上初の開催国によるGL敗退も現実味を帯びてきたと言えるだろう。

(文 宝田雅樹)

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