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デジャブを思わせるB組

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 10年W杯B組は、デジャブ(既視感)を思わせる組み合わせとなった。

 アルゼンチン、ナイジェリア、韓国、ギリシャという組み合わせだが、これは94年W杯のD組の組み合わせに非常に似た結果となっている。当時は韓国の代わりにブルガリアが入り、他はその時と全く同じ組み合わせ。ギリシャを除く3チームが決勝トーナメントに進出しており(当時は3位にもGL突破の可能性があった)、同国にとっては悪いイメージを思い起こさせる組み合わせだろう。

 初戦で当たるアルゼンチンとナイジェリアだが、近年のビッグトーナメントでは頻繁に対戦している。W杯では94年と02年のGLで対戦しており、いずれもアルゼンチンが1点差の勝利を収めている。また、A代表ではないが、最近の五輪では決勝で対戦。96年ではナイジェリアの勝利に終わったが、08年ではアルゼンチンがリベンジを果たしている。

 アルゼンチンと韓国がW杯で対戦するのは86年W杯GL以来2度目。当時はアルゼンチンが現代表監督でもあるディエゴ・マラドーナの活躍で3-1の勝利。この大会でアルゼンチンは優勝を果たしており、ゲンの良い相手でもある。

 ギリシャとは前述したとおり、94年W杯GLで対戦。この時もマラドーナの活躍で4-0と圧勝。アルゼンチンにとって、相性の良いチームが今回のGLに並んだと言えるだろう。また、ギリシャはナイジェリアにも94年W杯GLで0-2と敗れている。今大会ではリベンジを果たすとともに、W杯初勝利を目指すことになる。

 GL展望としては、アルゼンチンの勝ち抜きは濃厚。確かにナイジェリア、韓国、ギリシャはそれぞれ別々のアイデンティティを持っており、いずれも癖のある相手だが、総合力と過去の実績ではアルゼンチンが一枚上。2位通過は地の利があるナイジェリアが、韓国とギリシャを上回ると見る。

(文 宝田雅樹)

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