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ナイジェリア-韓国 プレビュー

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[6・22 10年W杯GL・B組 ダーバン・スタジアム]
※日本時間27:30開始

 22日の10年W杯グループリーグB組最終戦、ダーバンのダーバンスタジアムでは1勝1敗の韓国と2連敗のナイジェリアが対戦する。

 ギリシャとの初戦を2-0で快勝した韓国だが、アルゼンチンには力の差を見せ付けられて1-4で完敗。それでもアルゼンチンとの最終戦を残すギリシャ(1勝1敗)と、2連敗のナイジェリアに比べるとやや優位な状況か。期待された21歳の新鋭MF、キ・ソンヨンのパフォーマンスが上がらないものの、イ・チョンヨンパク・チソンの両攻撃的MFは世界相手でも十分に通用。ドリブル突破と意外性のあるラストパスで1試合に何度かは必ず決定機を生み出している。代表ではなかなか結果の出せていないエースストライカー、FWパク・ジュヨンとレフティーFWヨム・ギフンの決定力が、韓国が生き残ることができるかどうかの鍵となるだろう。

 ただし、ナイジェリアの守護神、ビンセント・エニェアマは敗れたアルゼンチン戦、ギリシャ戦でいずれもマン・オブ・ザ・マッチに選出されている今大会屈指のGKだ。各試合20本以上、計47本のシュートを浴びながらも圧巻のシュートセーブにより、失点は3。至近距離からのシュートでも難なくはじき出すこの厚き壁を突破しなければ、決勝トーナメントへの道を切り開くことはできない。

 一方、アルゼンチンがギリシャを下すことが絶対条件となっているものの、ナイジェリアにもグループリーグ突破のチャンスはある。ギリシャ戦はほとんどの時間を10人で戦いながらもカウンターからヤクブ・アイェグベニチネドゥ・オバシが決定機を作り出すなど、個人能力の高さは相手にとってやはり脅威。攻守両面で個人能力の差を見せ付けて韓国を一蹴したアルゼンチン同様、力で韓国をねじ伏せることができるか。ギリシャ戦で相手選手に蹴りを入れて退場したMFサニ・カイタに殺害予告がなされるなど、メンタル面に不安を抱えるが、「スーパーイーグルス」は最下位からの大逆転を目指す。

 過去の両チームの国際Aマッチでの対戦成績は韓国の2勝1分。アルゼンチン対ギリシャの試合結果次第では両者とも倒れになる可能性もはらむ“サバイバルマッチ”を制するのは、果たして?


(文 吉田太郎)

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