beacon

アメリカ-アルジェリア プレビュー

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6・23 10年W杯GL・C組 ロフタス・バースフェルド]
※日本時間23:00開始

 10年W杯南アフリカ大会は大会13日目の23日、決勝トーナメント進出の権利を懸けてグループリーグC組とD組の最終節が行われる。4チーム全てが自力でのグループリーグ突破の可能性を残す混戦のC組。南アフリカの首都、プレトリアのロフタス・バースフェルドではグループ2位のアメリカと4位・アルジェリアが対戦する。

 勝ちきることはできなかったが、スロベニア戦で2点ビハインドを追いつき勝ち点1をもぎ取ったアメリカ。09年コンフェデ杯準優勝国はエースのMFランドン・ドノバン、MFクリント・デンプシーら個人、チーム力でもアルジェリアを上回る評価を得ているが、確実に決勝トーナメント進出を決めることができるか。
 スロベニア戦では劣勢を追いつき、ボブ・ブラッドリー監督もその執念を讃えていたが、前半は守備陣を中心に甘さがあり、その点を突かれて2失点した。勝ち点3を奪って決勝トーナメント進出を決めるために、少しでも早く試合を自分たちの流れへと持ち込みたい。
 今回はFWロビー・フィンドリーが累積警告のために出場停止。FWヘラクレス・ゴメスらが代役候補だが、デンプシーを前線へ上げて20歳のストライカー、FWジョジー・アルティドールとコンビを組ませる可能性もありそうだ。イングランドを完封するなど守備面で脆さを見せていないアルジェリア相手だが、アメリカは大黒柱のドノバンを中心としたアタッカー陣が、スロベニア戦の後半同様勢いに乗った攻撃で堅守攻略を期す。

 一方、かつてFC琉球(JFL)でもプレーした経歴を持つGKライス・エンボリの好守もあり“格上”イングランド戦をドローへ持ち込んだアルジェリアは、ここまで2試合での失点が1で、11人で戦った時間帯は1点も失っていない。メフディ・ラセンとハッサン・イェブダのダブルボランチを中心にバランスのいい守りを見せるが、その一方無得点で最下位。ゴールを決めなければ上へ進むことはできないだけに、今回はリスクを負った攻撃で相手ゴールを破りたい。独力で局面を打開する力のあるSBナディル・ベルハジ、MFカリム・ジアニの左サイドによるゲームを決める「一発」と、スロベニア戦で無用なハンドを犯して退場したFWアブデルカデル・ゲザルの「汚名返上」のゴールにも期待したいところだ。
 
 国際Aマッチ初対決の両者。果たして、決勝トーナメント進出の権利を勝ち取って生き残るのは?

(文 吉田太郎) 

W杯南アフリカ大会特設ページ

TOP