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すでに勝った気?パラグアイ記者「歴史をつくるまであと90分」

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 29日の決勝トーナメント1回戦で日本と対戦するパラグアイのヘラルド・マルティーノ監督は同国史上初となる8強入りに自信を見せた。4大会連続8回目の出場となったパラグアイにとって決勝トーナメント1回戦は大きな壁だ。過去3度(86、98、02年)決勝トーナメントに進出しているが、いずれも16強敗退。悲願のベスト8進出へ、モチベーションを高めている。

 今大会好調な南米勢。出場5ヵ国すべてがグループリーグを突破し、すでにウルグアイ、アルゼンチン、ブラジルが8強入りを果たしている。チリは決勝トーナメント1回戦で敗れたが、相手は同じ南米勢のブラジルだった。そして、パラグアイだ。

 「選手のコンディションも、この先の展望も良い」。自信満々に語ったマルティーノ監督は「アジアとアフリカのチームはほとんど負けた。見渡して残っているのは欧州と南米ばかり。2大陸が抜け出した」と、早くも勝利宣言とも受け取れるコメントだった。

 「歴史をつくるまであと90分だが、今の心境は?」。同様にすでに勝った気でいるパラグアイ記者の質問にMFクリスティアン・リベロスは「クールな心境でいる。重要なのは準々決勝進出だ。しかし、それが究極の目標ではない。勝って、パラグアイの歴史に名を刻みたい」と語っていた。

 司令塔のMFビクトル・カセレスは累積警告で出場停止だが、リベロスは「今のところ彼の不在は感じていない」と一蹴。すでに楽勝ムードさえ漂わせているパラグアイだが、だからこそ日本にも付け入る隙はありそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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