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オランダ-スペイン プレビュー

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 10年W杯は11日、いよいよ決勝戦を迎え、お互い初優勝を掛けてオランダとスペインが激突する。

 国際Aマッチ10連勝、25試合連続無敗記録更新中と絶好調のオランダ。また、公式戦14連勝は世界記録で、決勝戦も120分以内で勝利を収めれば、70年W杯覇者のブラジルと並んで史上2番目となる予選からの全勝でW杯制覇となる。中心選手は司令塔のウェズレイ・スナイデル。今大会最多となる4度のマン・オブ・ザ・マッチに選出されており、得点ランクも首位タイの5得点と文字通りチームを牽引している。また、ウィングのアリエン・ロッベンもチームに欠かせない選手。負傷明けの4試合でいずれも決定的な仕事をしており、今大会はここまで2得点1アシスト。そのほかにも2得点を演出しており、攻撃陣を引っ張っている。一方、準決勝ウルグアイ戦で顎を骨折したMFデミー・デ・ゼーウの決勝戦の欠場が濃厚。ただし、ここは出場停止からMFナイジェル・デ・ヨングが復帰してくるので問題はないだろう。

 対するスペインは、74年W杯西ドイツ以来となる、欧州王者からの世界制覇を目指す。中心選手は今大会5得点で得点ランク首位タイに立つFWダビド・ビジャ。EURO2008とのビッグトーナメントのダブル得点王を目指す。また、中盤に君臨するシャビ・エルナンデスアンドレス・イニエスタのコンビも好調を維持。両者は今大会でスペインが挙げた7得点中、5得点に絡んでおり、チームの生命線ともいえる活躍を見せている。そのほかでは、ビセンテ・デル・ボスケ監督が今大会不調のフェルナンド・トーレスを先発から外す決断をとうとう下す。準決勝ドイツ戦では代わりに先発となったペドロ・ロドリゲスが躍動。フィールドプレーヤーの7人がバルセロナ(スペイン)所属という「バルサ・スタイル」で見事なポゼッション・サッカーを展開した。

 なお、オランダとスペインの過去の対戦成績はオランダの4勝1分3敗とほぼ互角。ただし、最近4試合ではオランダが3勝1分と圧倒している。また、両者が国際舞台で対戦するのは以外にも今回が初となっている。

 2010年W杯、8番目のW杯王者として歴史に名を刻むのはオランダとスペイン、果たしてどちらだろうか。

(文 宝田雅樹)
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