シャムスカ前監督がカタールのアル・アラビに渡ったアヴァイFC(ブラジル)は14日、02年W杯でブラジル代表をテクニカルコーディネーターとして指導したアントニオ・ロペス(69)新監督のもと、再開したブラジル全国選手権第8週の試合でサンパウロと対戦し、2-1で勝利した。

サンパウロ市内にあるムロンビ競技場で行われた試合。ロペス新監督は4-4-2のフォーメーションを使った。アヴァイGKは20歳のレナン。ロペス監督は元レアル・マドリーのMFサビオ(37)やFWヴァンヂーニョをベンチに置き、中盤をコントロールできるMFリバルド(24)と足の速いFWロベルト(25)をスタメンに入れた。

前半、アヴァイはサンパウロのMFエルナネスとMFマルレスをぴったりとマークし、中盤でサンパウロにゆとりを与えなかった。ショートパスでボールを回すサンパウロに対し、アヴァイはロベルト以外の全員が守備に励み、ボールを持った時にはMFリバルドがカウンターを仕掛けロベルトがゴール前に近づいた。前半16分、ロベルトが左サイドからサンパウロのエリア内に侵入しシュート。ボールはポストに当たり、跳ね返ったボールをGKロジェリオ・セニがセーブ。サンパウロは26分、エルナネスがドリブルで中盤を抜け出しシュートを放つが、GKレナンがファインセーブ。　前半は0-0で終わった。
後半、サンパウロは3-5-2から4-4-2のシステムに変更。　DFロドリゴ・サンタナに変わりMFクレベール・サンタナが登場。リチャードソンがDFからMFに上がった。　しかしアヴァイの中盤は厳しいマークを続け、サンパウロはなかなかゴール前には近づけなかった。後半16分、アヴァイのDFパトリックが右サイドでオーバーラップし、エリア前からシュートを放し、ゴール前にいたFWロベルトがボレーでボールのコースを変えゴール。アヴァイが先制点を奪った。　この後、ロペス監督はMFロビーニョに変えてFWヴァンヂーニョを突入し、20分　MFカイオが個人技で中盤を突破し左足でセンタリング。FWヴァンジーニョが走りこみスライディングシュート。　2-0とアヴァイがリードを広げた。　30分、サンパウロの右からのセンタリングをMFエルナネスが決めて2対1となるが、この後、ロペス監督はチーム全体の守備を命じ、アヴァイが2-1で勝ち抜いた。

この試合の結果、アヴァイは11ポイントで9位に留まっている。　アヴァイの次の試合は18日(日曜日)、パルメイラスとホームのレサカダ競技場で対戦する。　ちなみに昨日発表された新パルメイラス監督はルイス・フェリペ・スコラーリ。　02年W杯で共にブラジル代表の監督チームとして働いたスコラリとロペスは、日曜日にそれぞれ違うチームの監督として対戦する。
アバイ:4-4-2
GKレナン
DFパトリック、エメルソン、ガブリエル、エルチーニョ(マルコス)
MFマルシーニョ・ゲレイロ、　ルドネイ(ヂオゴ・オルランド)、リバルド、カイオ
FWロビーニョ(ヴァンジーニョ)、ロベルト

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