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『テセ通信-次なる夢に向かって-』(vol.3=11月30日)

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『テセ通信-次なる夢に向かって-』
(vol.3=11月30日)
川崎Fからドイツ2部のボーフムに移籍した北朝鮮代表FW鄭大世選手のコラム『テセ通信-次なる夢に向かって-』がスタートしました。リーグ戦の奮戦記を中心に、鄭大世選手の“今”をお伝えします。お楽しみください。

●11月26日
パーダーボルン戦(ホーム)

 ボーフム(ドイツ2部)に所属する北朝鮮代表FW鄭大世が、26日にホームで行われた国内リーグ第14節のパーダーボルン戦で2試合連続となる今季7得点目をゲット。3-0の快勝に貢献した。

 2トップの一角として先発出場し、後半13分にMFアンドレアス・ヨハンソンが右サイドから上げたクロスに反応。貴重な先制点を奪い、チームに勢いを与えた。その後、FWズラトコ・デディッチ、MFマルク・ジャドコフスキが追加点を奪い、3-0で3試合ぶりの勝利をつかんだ。勝ち点を19に伸ばして9位に浮上した。

以下、鄭大世コメント

―2試合連続となる今季7ゴール目で先制、勝利に導きました。
 前半から決定機がたくさんあったのですが、決めきれずにハーフタイムにロッカーに戻るところでサポーターにやじられる始末でした。でも前の晩に姉に子供が産まれたので、何としてもこの試合でゴールを決めたかったので、最後まで信じてゴールを決めようと集中してました。

 2試合連続ゴールもさることながら、勝利に貢献できる得点を上げられた事が嬉しかったです。得点ランキングも2位に浮上したようですが、1位は10点なんでまだまだ余談はゆるされない状況ですね。人間、1位になってこそ価値を見いだせるので。
 

―3試合ぶりの勝利、それも完封ですが、攻撃面と守備面、どのような良さが出たのでしょうか?
 今日は試合前からみんな積極的に話し合い、要求し合い、試合のイメージを膨らませてリスクヘッジと試合での意気込みを語り合っていたので、いつもとはまた一つ違った雰囲気で試合に挑みました。

 前半から速いプレスでボールを奪い、カウンターとショートカウンターを繰り返して相手ゴールに迫りました。前半でゴールは奪えませんでしたが、前半最後に相手が1人退場したので、後はもっと運動量を増やしていけば確実に得点を奪えると踏んでました。ただ後半は相手が徹底的に引いてきたので、逆に責めあぐねるという展開になってしまいました。

 でも一瞬の隙をついてワンツーで突破して中で待ってた僕にいいパスが来たので、決める事ができました。

 ちなみに今日の試合では前節で活躍できなかったり、失点の原因になった選手をメンバーから外して、今年プロ1年目の選手がスタメンに名を連ねていい動きとパスを供給していたので、いい刺激も加わり活躍できたことが多かったです。


―川崎Fで指導を受けた関塚監督率いるU-21日本代表を注視され、金メダル獲得が刺激になったとか?
 関塚さんが僕の監督をされていた時に、いつもいいとこまでいくんですがタイトルを取らせてあげられなかったし、何より僕の才能を見いだし引き出してくれた恩人なので、できれば自分の手でタイトルを取らせてあげたかったのですが、フロンタ-レの血を含む薗田、登里、安藤たちが一役買ってくれたので感謝しています。本当に心からおめでとうと伝えたいです。改めて監督能力の高さを世に知らしめれたと思います。

P・S
 今度12月8日に僕の本が出ます。タイトルは「壁を壊す!!」です。生い立ちから、ワールドカップ出場までが書かれています。僕の人生本当に複雑で明らかに普通の人生ではないし、全くの無名からワールドカップ出場まで成り上がった軌跡が記されてます。まだまだこれからサクセスストーリーは続いていきますが、第一巻としてご覧頂けたら光栄です!

[写真]パーダーボルン戦で味方のゴールを祝福する鄭大世たち

☆鄭大世ブログアドレス
http://ameblo.jp/jongtaese9/

(構成 近藤安弘)

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