26日に行われたスペイン国王杯準決勝1回戦のセビージャ対R・マドリー戦、アウェーのR・マドリーが1-0で勝利した試合終了後にゴール裏スタンドからブラスティックのボトルが投げ込まれ、R・マドリーGKイケル・カシージャスの頭部に直撃した。

　カシージャスはその場で倒れ込んだが、幸いにも大事に至らず。一方で、セビージャ側に何らかのペナルティが科されることは確実と見られる。

　このような事態が起こった伏線として、前半ロスタイムでのプレーがあった。1点ビハインドのセビージャはFWルイス・ファビアーノがカシージャスをかわしてシュート。ボールはゴールライン上でDFラウール・アルビオルがクリアした。セビージャ側がゴールを主張するも、得点が認められることはなかった。

　結局、この判定が分かれ目となりセビージャは敗れ、不満を持ったサポーターが蛮行に走ったとみられる。

　なお、クラブ公式HPによると、カシージャスは試合後に「誰かが水のペットボトルを投げた。ほかのファンは自分たちのチームを(正当な形で)応援しているのに一部の心ない人物がその他大勢に迷惑をかけるっていうのは残念なこと。もし投げ込まれたところの映像があるとしたら処分が下されるだろう」とコメントしている。

[写真]カシージャスにペットボトルが直撃し、会場は一時騒然となる

(文　宝田雅樹)