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中国・杭州緑城、元日本代表・岡田武史新監督の就任を発表

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 前日本代表監督の岡田武史氏が、中国サッカー協会スーパーリーグ(CSL)に所属する杭州緑城の監督に就任することが正式決定した。15日、クラブ側が契約を交わしたことを発表した。岡田氏は現地を訪れて契約書にサイン。公式HPには、チームカラーの緑を基調とし、背番号「99」が入ったユニホームを岡田氏が手にし、記念撮影している写真が掲載されている。

 2011年シーズンは16チーム中8位だった杭州緑城だが、岡田氏を招いて来季は優勝を狙う。すでにコーチングスタッフの編成にも入っており、元広島監督の小野剛氏のほか、中国人スタッフ2人がコーチに就任する予定。日本人選手の獲得も検討されるなど、優勝に向けて大型補強を行う模様。岡田氏をめぐっては浦和などJリーグ5チーム、中国スーパーリーグからも杭州緑城を含め4チームがオファーを出していた。海外挑戦という夢のある話の上、アジアNO・1を目指すというチームのビジョンに心が動き、中国行きを決断した。

 岡田氏は15日に日本へ帰国し、24日に再び中国に渡るという。25日に現地で就任会見が行われる予定。日本代表を率いて2度のW杯を経験。また横浜F・マリノスでJリーグを制覇するなど日本で実績を残し、アジアとはいえ、海外クラブで指揮を執るのは“快挙”だ。反日感情がある中国でそれを実現させたのは、岡田監督の手腕が評価されてのことだが、一方で好成績がおさめられなかれば、激しく叩かれる可能性はある。簡単な道のりではないが、岡田氏は“挑戦”を選んだ。

[写真]昨年のW杯カメルーン戦のもの。もう一度、岡田氏の采配が見られる

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