ブンデスリーガは16日、第17節1日目を行い、首位バイエルンはホームで10位ケルンに3-0で快勝し、3連勝を飾った。バイエルンのMF宇佐美貴史は5試合連続のベンチ外。ケルンのDF槙野智章は0-0の前半13分から途中出場し、4試合ぶり今季3度目の出場を果たしたが、10人相手に3失点の悔やまれる敗戦となった。

以下、試合後のコメント

―試合については?
「前半は上手く守れたが、後半立ち上がりよくなかった」

―早い段階で呼ばれての出場だったが?
「怪我した選手が、膝を抑えていたので難しいだろうなと。でも、こういう時に自分なりに準備できていてよかったと思う」

―5バックの練習はしていた?
「今週はずっと練習していた。練習では5枚の右だったが、試合では中の3枚の右だった。前半は右でリベリーの1対1をつくらせない、2対1ならボールにアタックというポジション取りを意識した」

―5枚が引いてしまってボールに行かないシーンが、槙野投入前はあった。
「何度か、人数が揃っていてもボールいけずに、ロングシュートを打たれていた。ボールにいくのが自分の持ち味だから出したいと思ってた」

―ミュラーからボールを取ったようなシーンのこと?
「5枚並んでいて、1枚が出てギャップつかれてもしょうがないので勝手なことは、できなかった」

―失点してしまったが?
「立ち上がりが良くなかった。一矢報いたかった」

―ハーフタイムはどんな雰囲気だった?
「いい雰囲気。立ち上がり気をつけよう。しっかりした守備からということで、ディフェンスだけで話したり、監督に呼ばれて中の3枚はなるべくファウルしないようにって言われた」

―5バックはやりづらかったのでは?
「やってないですからね、これまで。最低勝ち点2取りに行くためのやり方だった」

―前半の終盤は、5枚のラインが揃ってきた。
「すごく手応え感じてたし、バイタルに入ったら誰かが行くことがきていた。中盤は支配されたけど、最後のバイタル、局面では体を張れたと思ってる」

―どこかで仕掛けるつもりはあった?
「ルーカスがいたので、どこかで奪ってカウンターにいければと思った」

―ルーカスが精神的にキレた?
「彼なりの……休憩じゃないですか(笑)」

―運じゃないけど……そういうものが?
「今日は来そうな感じがしていた。失うものもなかったし、一生懸命やるだけだった。点を入れられた後、前に出るの意識して、サイドバックにポジションチェンジして高い位置で攻撃参加も出来た」

―代表以来の長時間のプレーだが?
「先週、セカンドチームでやったけど。緊張感の中でやるのは久々かも」

―試合後はぐったりしていたが?
「勝ちたかったもん。負けるの嫌だし」

―攻撃参加して、フライスとワンツーのシーンがあった」
「パスを出して欲しかった」

―サイドで練習していて、センターで使われた。どんな感じ?
「今日は相手が相手。自分たちの良さを出していかないいといけなかった。前半見る限りだと、ボールを取りに行く選手がいなかった。引いてシュートを打たれた。ボールを取りに行くっていうのが良さだと思うから、ラインはつくるけど入ってきたところで取る、攻撃につなげるパスを出そうと意識した。やってて楽しかった。アウェイだし。知ってる選手いっぱい。ウイニングイレブンでやってる選手ばっかだし」

―すごいのは誰だった?
「初っ端にゴメスを引っ張ったら、『私に触るな』って言われたから、『だまれ』って言っといた」

―移籍について話題になっているが?
「やっぱり欧州でやってると、こういうチャンスありますし。日本に行ったりとか、他に行ったりするのは、ありかもしれないが、ドイツならいい選手もチームもあるから。できれば欧州、ドイツがいいなという気持ちがある。でも、今日までチームのことを考えて行動してたので、ウィンターブレイクで自分の進路を考えて行動できれば。自分に良い答えができればと思う」

―日本からのオファーもあるの?
「勝手に騒がれてますけど。僕は何も聞いてないです。柏木が「(ドイツの)2部より(日本の)1部のほうが良いだろう」って言ってると報道がありますが、勝手に2部に行かせるなって。それに2部でもレベルは高いわけだし。こっちにいないと分からないけどね」

―今日で年内の試合は終わりだが?
「正直、苦しいシーズンだったが、中身の濃い一年。日本では経験できない、出ない中で見つめ直す期間。やっぱり試合に出て、なんぼだなって思った。最初は半年は環境に慣れる、ベンチでも経験になると思っていたが、今日みたいに出ると、試合に出たいと思う。やってても、負けてないという気持ちがある。自信があるからこそチャレンジして行きたいなと思う」

(取材・文　了戒美子)

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