beacon

頂上決戦制し連覇に前進、香川「何が何でも勝ちたかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ブンデスリーガは11日、第30節2日目を行い、MF香川真司の所属する首位ドルトムントはホームで2位バイエルンと対戦し、1-0で勝利した。連続無敗記録を24試合(19勝5分)に更新すると、残り4試合でバイエルンとの勝ち点差を6に広げ、連覇へ大きく前進した。「何が何でも勝ちたかった」という香川はトップ下で先発。0-0の後半29分に交代し、「自分の得点で勝つことを意識していた。うまくいかず悔しいが、勝ててよかった」と喜ぶ一方、「でも、まだシーズンは終わっていない。この次が大事」と気を引き締めていた(試合の詳細はコチラ)。

以下、試合後のコメント

「ロッベンがPKを外して勝利。相手はダメージが大きいと思う。ああいう勝ち方はうれしい」

―得点シーンではすごく喜んでいたが?
「何が何でも勝ちたかった。自分の得点で勝つことを意識していた。うまくいかず悔しいが、勝ててよかった」

―守備を意識して引いていた?
「下がっていけば相手はスピードアップがないし、うまく連動してスライドして、そんなに前半は怖くなかった。後半は運動量が落ちて、前とのバランスがうまくいかないときに怖いのがあった」

―レワンドフスキとプレッシャーをかけた。
「ハイプレッシャーというよりは、うまくコースを消してスライドしていた。でも後半は足にきた。90分戦えないのは課題」

―ボランチから早く当ててほしいと言っていたが?
「取ってから速い展開が何本かはあったが、後半20、30分過ぎには、もう前に行く体力がなかった。イージーだった。後半はボールを大事にしていけばよかった」

―相手を背負って受けるシーンでミスになるシーンが多かったが?
「ミスもあるし、連係もある。課題」」

―グスタボの激しいマークを受けた。
「審判が厳しいのが多かった。グスタボは嫌なディフェンスではなかったが、ミスがあった」

―後半はそういうのがなくなった。
「守備がなかったから、キープしてつくっていこうと思ったが、守備で疲れて、落ちてくると最近精度が……。この戦いの中ではしょうがない。タフな戦いだから」

―後半28分の左足のシュートは?
「交代すると思っていたので、ワンチャンスをものにしたかった」

―引っかかった?
「引っかかったわけではないが、もうちょっと……」

―試合前のイメージは?
「前半から相手が主導権を握っていたわけじゃないし、前半はチャンスの数も多かった。もっと楽に戦えた。ホームだった分、自分たちのサッカーをしようとした」

―点を取りたかった?
「前半に1点、いつもだったら取れたのが取れなかったのは、後半に苦しさもあった」

―アウェーのときはチャレンジャーだった。
「ホームだったから、自分たちのサッカーができると思っていた。前半は自分たちのサッカーをできていたので、そのときに得点を取れていれば」

―ピッチが滑るようだったが?
「緩かった。でも、それもしょうがないこと」

―この間の試合からどう過ごしていた?
「至って普通に。中3日だったので。平常心だった」

―ロッカールームが盛り上がっているようだが?
「ただ騒いでいるだけ」

―優勝したみたい?
「大事な一戦だということは分かっていた。ああいう勝ち方でサポーターも(重要性を)分かっている。でも、まだシーズンは終わっていない。シャルケも今日負けてるし、次(ドルトムントとのダービー)は勝ちに来る。そこで負けないようにがんばる」

―次が大事?
「ほんと、この次が大事。ほんとに勝ちたい」

―去年は優勝争いの外にいたが、経験してみてどうか?
「タフだなと思う。この中で結果を残すのはすごく難しいと感じている。ここでできるのは選手としては幸せ。最後まで続ければ達成感もある。プレッシャーは今日が一番あったと思う。勝ててチームとして成長できた。最近、失点があった中でPKは与えたが、無失点は強さを示せたと思う」

―自信になる?
「チームとしては大きな自信を得たし、毎試合毎試合相手に対抗できている。個人としてはこういう厳しい中で結果、存在感を出したい」

―うれしい? 悔しい?
「まあいろいろ、半々です」

(取材・文 了戒美子)

▼関連リンク
欧州組完全ガイド

TOP