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マンチェスター・ダービーを制したシティが首位浮上!!

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 プレミアリーグは30日、第36節3日目を迎え、2位のマンチェスター・Cが首位のマンチェスター・Uをホームに迎えたマンチェスター・ダービーが行なわれた。勝ったチームが2試合を残して首位に立つ一戦、前半から攻勢に出たのは2位のシティだった。ボールポゼッションでユナイテッドを圧倒すると、前半ロスタイムにはCKからDFコンパニがヘディングでゴールネットを揺らし、シティが先制する。後半に入ってもユナイテッドにチャンスらしいチャンスを与えず、スコアは1-0ながらも、内容では完勝を収めたシティ。残り2節となったところで、再び首位に浮上し、初のプレミア制覇が現実味を帯びてきた。

 首位のマンチェスター・Uは、FWルーニーを1トップにし、中盤にMFナニ、MFパク・チソン、MAスコールズ、MFキャリック、MFギグスを配置する変則的な布陣で大一番に臨んだ。前半2分にはPA内でキャリックのシュートがコンパニの腕に当たるが、主審はホイッスルを吹かずにプレーを流す。これ以降は、圧倒的にシティが試合を支配した。

 前半16分にMFナスリのパスからFWアグエロがゴール前に折り返したところをDFがクリアー。同25分にも右サイドでDFレスコットがヘディングで流したボールをFWアグエロがボレーで狙うが、シュートは枠を捉えられない。同35分にもMFダビド・シルバからのパスを受けて右サイドを抜けたナスリの折り返しを、ゴール正面でアグエロが受けて、1トラップからシュートしたが、これもゴール左に外れて行った。

 シティの攻勢が実ったのは前半ロスタイム。CKのチャンスを得ると、ダビド・シルバが入れたボールをゴール中央でフリーになったコンパニがヘッドで決めて、シティが先制して前半を折り返す。

 後半の立ち上がりもユナイテッドがシティのゴールに迫ったが、10分も経たないうちに試合の主導権はシティに移っていった。同11分にはルーニーに入った縦パスをカットしたシティがカウンターに出る。オーバーラップしたDFサバレタがCKを獲得する。その流れから、ナスリがシュートを放ったが、これはゴール左に外れた。

 後半13分、ユナイテッドはパク・チソンを下げてFWダニー・ウェルベックを投入し、ルーニーをトップ下に置く普段の戦い方に戻す。これでチームが機能するようになり、シティを一時的に押し込んだが、シティのDF陣もゴール前で堅い守備を見せて得点を許さない。

 同23分にはシティのロベルト・マンチーニ監督が動く。MFナイジェル・デ・ヨングをFWテベスに代えて投入し、守備を固める。守ってカウンターを仕掛けるシティは、同27分にMFヤヤ・トゥレがミドルシュートでユナイテッドゴールを脅かす。

 後半33分にはファーガソン監督もスコールズを下げて、MFバレンシアをピッチに送り込む。同36分には再び速攻からヤヤ・トゥレが左足でシュートを放ったが、ボールは左に外れて行った。この直後にシティはダビド・シルバを下げて、DFミカ・リチャーズを投入する。ユナイテッドも最後の交代枠を使い、ナニを下げて、プレミア通算200試合目出場となるMFアシュリー・ヤングを起用した。

 しかし、ユナイテッドはボールを前線にほとんど運ぶことができない。逆に高い位置でボールを奪うシティが、ショートカウンターからチャンスをつくる。後半43分には右SHに上がったサバレタの折り返しをDFガエル・クリシーが強烈なシュートを放ったが、GKダビド・デ・ヘアが防ぎ、追加点は与えない。同44分にもナスリがスペースに出したボールに、ヤヤ・トゥレが追いつきドリブルを仕掛ける。折り返しを再びナスリが受けて、シュートに持ち込もうとするが、DFフィル・ジョーズンにブロックされてシュートには持ち込めなかった。

 このまま試合は1-0でシティが勝利。勝ち点でユナイテッドを捉え、得失点差で上回ったユナイテッドをシティが、再び首位に立った。3月3日のスウォンジー戦に敗れてからは、首位を明け渡していたが、ライバルに完勝し、マンチェスター・ダービーのダブル(ホーム、アウェー戦ともに勝つこと)を達成。初のプレミア制覇に大きく近づいている。このままの勢いでシティは最終節に、初タイトルをつかむことはできるか。

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