チェルシーは22日、FWディディエ・ドログバの退団を発表した。19日に行われた欧州CL決勝でPK戦の末にバイエルン(ドイツ)を下し、初の欧州王者に輝いたチェルシー。ドログバはその決勝で後半43分に同点ゴールを突き刺し、PK戦では最後のキッカーとしてPKを成功させるなど、欧州制覇の立役者となっていた。34歳のベテランストライカーは公式サイトにコメントを残し、「すべての憶測に終止符を打ちたい。難しい決断だったが、チェルシーを出ることにした。自分たちが成し遂げたことに非常に誇りを持っている。新たな挑戦をする時が来たのだ」と決意を新たにしている。

　ドログバは04年にマルセイユ(フランス)からチェルシーに加入。8シーズンを過ごしたチェルシーでプレミアリーグ3度、FA杯4度のタイトルを獲得するなど、チェルシーに数々の栄光をもたらした。また自身も2度の得点王を獲得するなど、通算341試合出場157得点という成績を残した。

「ここでプレー出来たことを誇りに思う。みんなに感謝したい。特にロマン(・アブラモビッチ)やチームメートにはね。みんな親友だし、これからもね。そしてたくさんの愛情を注いでくれたチェルシーファンにもありがとうと言いたい」と感謝の言葉を残したドログバ。移籍先は未定ながら現地メディアは次の活躍の場として、中国スーパーリーグの上海申花入りの可能性を報じている。上海申花は今年1月にチェルシーから、現在プレイングコーチとして活躍しているFWニコラ・アネルカを獲得したクラブ。再びコンビ結成となるのか、注目が集まる。