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[プレミアリーグEAST]またも同じ形で勝ち点逃した青森山田「勝負強さをつけなければいけない」

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[7.6 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 東京Vユース 2-1 青森山田高 ヴェルディG]

 勝ち切れない。青森山田高は十分に勝機がありながらも活かすことができずに競り負けた。「一番勝負強いチームにならなければならない。1点取り切る精神力とか・・・奮起してくれることを期待します」。黒田剛監督は選手が変わることを期待した。

 挨拶、戦う姿勢・・・日常やチームが取り組む姿勢が欠けていたと感じた指揮官は、この試合で特別な指示を送ることなく、ベンチから戦況を見つめるだけ。選手の判断に任せた。前半受け身だってしまった青森山田だったが、それでも後半立ち上がりに上手くスイッチが入り、同点に追いつく。さらに試合の流れを引き寄せていたが、その後逆転のチャンスをつくりながらも決めきれず。逆に39分、セットプレーで隙を見せて決勝点を奪われてしまった。

 2点リードを追いつかれた市立船橋高戦や2点差をひっくり返されたJFAアカデミー福島戦などやられ方がいつも同じ。崩された訳ではないのに集中力を欠き、不用意な失点を喫して、勝ち点を落としている。「こんなことばかり。何試合やっても気づかない」と黒田監督。コーチングスタッフに指摘されて気づくのではなく、いつ自分たちが気付くのか。ピッチに立っている11人のうちの1人でも気を抜けば勝機を逃すことになる。

 この日は相手の良さを消しながら、劣勢を挽回する強さも見せた。これに加えて危ないシーンで手を叩いて鼓舞しあったり、仲間に対して容赦なく厳しい指摘をしあったり、11人全員が集中する姿勢、勝利に徹する姿勢を身に着けられるかが、プレミアリーグでの巻き返し、優勝候補の一角に挙げられている全国高校総体で結果を残すために必要になりそうだ。

 主将の右MF小笠原学(3年)は「89分できても、1分集中切れたらやられる。勝負強さをつけなければいけない。涙を流す選手もいたり、この試合にかける気持ちは強かった。しっかり反省して課題を克服して次の試合に臨みたい」と誓った。

[写真]後半26分、青森山田は交代出場のMF野宮が決定機を迎えたが、GKをはじいたボールはゴールマウスに阻まれた

(取材・文 吉田太郎)

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