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[アイアディアナスカップ]敵将も称賛した“初橋のチェフ”GK立川

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[8.14 アイアディアナスカップ決勝 初芝橋本高 1-0 鳴門高 宮崎県総合運動公園サッカー場]

 全国高校総体で輝きを放った“初橋のチェフ”。初芝橋本高GK立川小太郎(3年)は敵将である鳴門高の香留和雄監督も称賛するプレーの連続でチームをアイアディアナスカップ優勝へと導いた。後半7分には左クロスが頭上を越えてゴール方向へと飛んだが、半身のままバックステップを踏んで跳躍。バランスを全く崩すことなくCKへと逃げた。難易度の高いプレーをあっさりとしてのけたGKには敵将も大声で「ナイスGK!」。立川は試合終盤にも左サイドから10番MF中尾優生がニアサイドへ撃ちこんだ一撃を反応良くセーブして再び香留監督から賞賛する声を浴びた。「今回決勝まで仕事してなかったかなと思う。(鳴門は)気抜けたときの抜け出しとかは怖かった。自分的には落ち着かせることを意識していました。きょうは無失点で良かったです」

 全国トップレベルの相手との対戦で見せたセービング能力の高さと、PA外どころか、自陣中央までも怖れずに飛び出していく守備範囲の広さ。総体で“初橋のチェフ”や“初橋のノイアー”と評価を受けていたGKは「イジラレます。後輩から」と苦笑いするが、高まる注目について「(チェフやノイアーという評価は)嬉しいです。いい風に捉えて緊張感持ってできる」と成長の糧にしている。アイアディアナスカップは失点こそあったものの、決勝では運動能力の高さと冷静に試合を見る目も発揮して完封し、今後へ弾みをつける大会となった。

 「物足りなかった」という全国高校総体16強。選手権の目標は頂点だ。「優勝狙えると思うので、自分たちの力を発揮して優勝したい」。その進路にも注目集まる186cmの大型GKは「コーチから対応は良かったと言われましたけれど、まだ大津戦とかはDFとの関係が曖昧だった」という総体で出た課題を修正し、全国のてっぺんを目指して自身を磨き続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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